Posts published on 7月 2019

同行(どうぎょう) -側に寄り添う存在-

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同行(どうぎょう) -側に寄り添う存在-
吉野山の行事が斎行された七夕の本日
毎年 蓮の花を蔵王権現・役行者にお供えされ、8日 大峰山に登る修行へ向かわれる行者の方達が、当山に入宿されます。
朝4時に出発し、道中、山の神仏へ祈りを捧げながら、平均10時間ほどかけて大峰山上へと登拝。

先程、当山本堂に於いて 行者の皆様と共にお護摩を焚かせて頂き、神恩感謝・道中安全の祈りが届けられました。


どのような「修行」であっても、たった1人でしている/できる行はありません。

「同行(どうぎょう)」-

家族の理解があり、会社の理解があり、食と体調を管理する者がおり、周りで様々な形でサポートしてくれる人達があり、何より…自然に護られ、神仏に導かれてこそ可能になる「修行」。
多くの人達の想いや祈りと共に、修行者は自己を内観し、天下泰平 万民安楽の祈りを神仏へと捧げます。

時に私たちは「自分1人の力で成し遂げた」と思い上がってしまう弱さを持ち合わせています。

関わる全ての人たちも、形は違えど、それぞれの役割で、それぞれの持ち場で、一緒に修行をしているということ。

成し遂げるために、目に見える形 目に見えない形で支えてくれる多くの存在を、決して忘れてはいけません。

縁の下の力持ち、大地の下の根っこの部分がなければ、砂の上の城を建てるだけ。

さて、来週17日からは、奥駈修行が遂に始まります。
修行者の皆様は、体調を万全にしてお越しください。
そして、同行(どうぎょう)されるご家族の皆様、また「碑伝(ひで)」のお札*を納められた皆様、祈りの道の運心(うんじん: 心で歩む)に感謝致します。

Anju

*大峰奥駈修行 道中にある75靡(なびき)とよばれる霊場を巡り 勤行祈念し奉納される特別な木札。お納めする碑伝には 申込者のご氏名とお願い事が記入されます。

「三千佛礼拝」修行厳修

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Three thousands deities Gotai-toji Training-
(五体投地の拝 -額 両肘 両膝を大地につける礼-)

本日より3日間、当山本堂にて「三千佛礼拝」修行が厳修されています。

三千の神仏(過去一千佛・現在一千佛・未来一千佛)の名前を、五体投地(神仏へ最大の敬意と感謝を表す拝/礼)をもって唱え続ける修行。

早朝から夜まで、本堂に3日間籠もる行となります。

精神的にも身体的にも、非常に厳しい行を望まれた、当山で得度を受け奉仕を積まれる女性により、斎行されています。
*7/3までは本堂内拝はできません。ご了承下さい
(祈る心構え -その心を向けるトコロとは-)

さて、こちらの修行ですが、何ヶ月も前から、準備が進められてきました。
修行者自ら、継続的な各お堂の徹底的な清めのご奉仕に始まり、食事管理・滝行による禊…何より心構えを整えていかれる過程を、目の当たりにさせて頂きました。

三千佛礼拝の目的は、神仏と既に結ばれている(ご縁)ことへの敬意と感謝、自分自身の懺悔・心身浄化などがあります。

ただひたすら三千の神仏の名前を順番に唱え拝する…大切なことは、いかに初心にかえり、いかに謙虚になれるか、その原点に戻っていけるか、が問われる行。

人が見ていようが見ていまいが...すべては、神仏 自然 宇宙との「信頼関係」の中で、今を生きる行いを修めていくことが、当山の考える「修行」です。

こう想う背景には「神仏はすべて観ている」ということを信じざるをえない真実が、常に目の前に用意されているからです。

Anju

昨日は、全国各地で「夏越大祓式」が行われていましたね本日から大晦日までの6ヶ月間も、清く明るく正しく直く、皆様にとっても巡り良き日々でありますように