GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

鏡の法則

「信頼」を、ポンッと…優しくボールのように相手に投げてみる。

すぐには反応がなかったり、望んでいない形でボールが返ってくる時もあるかもしれない。

でも、自分が外に放ったもの、投げたものは、いずれ思いがけない形で、そのまま自分に返ってくるとすれば…?

嫌な出来事・不愉快なコミュニケーション・裏切りや誤解によって生じる勘違いや悔しさ、生きていれば誰もが経験します。

自分がされて嫌なことは、可能な限り…人にはしない努力をする。

やったもん勝ち・言ったもん勝ち…無責任な言葉ほど、日々私たちは敏感にキャッチしやすい。
そんな時、相手側に鏡が向くように置き、自分をそっと鏡の後ろに控えるイメージングをします。

相手が放つネガティブさは、鏡に反射してもらい、自分の心には入れない。自分も同じように、仕返し・やり返しという報復をすることは、自ら進んで闇に堕ちていく選択をすることです。

相手を打ち負かすことこそ勝利?
相手が投げてきた無責任なボールを、同じように自分も投げ返すのではなく、鏡に跳ね返してもらう。

結局自分が投げたボールが…自分に返ってきます。

だからなるべく…自分が投げるボールは、相手を思うがゆえの優しさと厳しさでありたい。

Anju

守りから攻めへ

櫻本坊が大切にする想いの1つ
「自己満足ではなく、他者満足で生きる」

これは決して「自分を犠牲にして他者に尽くす」という意味ではありません。

無難のため・敵を作らないために、周りに合わせるのが正義という自己犠牲は、誰のためにもならず、優しさではありません。

「自分を含めた」社会 日常が幸せになるための選択をすること。

おかしい、と思うことに異議を唱えていく勇気と信念を失わないこと。

それが、自分だけの利益や誰かへの忖度ではなく、他者と社会のより良い発展のために闘う価値のあるものなら、なおさら。

大切な想いを守り抜き、目標や夢の実現のために…守りに徹する時間から、守るために積極的に攻める時間への突入を、ひしひしと感じています。
〜今月の床の間より

Anju
早朝5時の吉野山

変化を、進化(真価)に

変化を、進化(真価)に

さまざまな意識・システム・関係性の変革が求められる世界の動きのなか、真に価値のあるものとは?という問いに対する答えも、大きく変わってきました。

植物の真の価値は、咲く花の美しさや実の大きさ…よりも、見えない土の下の根っこにこそある

根っこの強さと深さが、花と実を左右します。
そして、たとえ地上で花や実を刈り取られても、根っこさえあれば、また、何度でも咲ける。

いいところだけ持っていく人、人の言葉やアイディアを取っていく人、が悲しかや世の中には沢山いますが、自分が育んできた根っこの「想い」や「誇り」「自信」は、奪われません

目に見える物の価値こそ正義、という時代は終わりました。

真に価値あるのは、変化を柔軟に受け入れ、確実に進化していくために蓄える、想いの力の強さではないでしょうか。

Anju

……
8年ほど前に、ご縁あって大和当帰の苗を頂き、境内で大切に育ててまいりました。

根は漢方薬にも使用され、葉はお茶や食すこともでき、櫻本坊でも様々な形で、修行の折に取り入れています。

今夏もその生命力を分けてくれています。

大峯山の魅力発信⑥

大峯山シリーズ

この世での「死と再生」を体験する修行が行われる、大峯山 裏行場。

その中でも、絶壁であり難関のひとつである「平等岩」-
みな等しく同じ苦労や恐怖と闘いながら行われる修行のひとつ。
*写真 左絶壁側の岩肌をぐるりとまわります

全ての肩書きや年齢などを離れ、皆が尊い生命を生きていることを見つめます。

(山上参籠所 坊守撮影)
大峯山の夕焼けと飛行機雲…

大峯山の魅力発信⑤

大峯山シリーズ
金曜日は、天川村洞川から、大峯山上線場(荷物の積み下ろし場)へ、空中ケーブルを使って荷物の運搬をします。

この際、各参籠所の荷物があってもなくても、皆が一緒に協力して、それぞれの参籠所へ運び合います。

大峯山寺 ならびに大峯山護持院(5ヶ寺)は、運命共同体です。
*参籠所から線場へ向かう道
(山上参籠所 坊守撮影)

Anju