GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

「これでいっか」 を取り除いていく

言葉は祈り 筆は舟 自分と向き合い 神仏へ想いを届ける時空間
全てにその人の心が映し出されます。

写経写仏は、15〜20分、墨をする段階から既に始まっています
ボトルに入っている墨汁を使えば、楽じゃないの?
もちろん、墨をする手間は省けます。
しかし自分の手でする墨には、暖かみがあり、想いが込められる。より一層、祈りが生き、字が活きます。
その人の心構えは、墨を見れば、一目瞭然。
気が散漫、嫌々してる、力任せ、形だけ、心がこもってない。
すると、墨も、曲がっていたり、グチャッと変形したり。(*写真3枚目)
墨と硯に心をこめ「する」ことは、それもメディテーションであり、物への感謝の表れであり、集中です。

墨は、真っ直ぐとすられていく。

そして、自身で真心をこめた墨は、筆という祈りを運ぶ舟によって、神仏へと届けられます。

「これでいっか」
そんな何気ない日常の、怠慢と傲慢さを取り除いていく。

祈ることは、集中。
日常にこそ、修行があります。

……
写経写仏は、当日受付もしておりますが、法要神事等と重なりお受けできない場合がございます。事前のお問い合わせ・ご予約をお勧めいたします。

*志納金: 2500円 (拝観料含)
*最終受付:14時

お子様も大歓迎です
社員研修や団体様は、日時の相談対応可です

書禅会(しょぜんえ)

書禅会(しょぜんえ)

いろんな想いを持って、当山にお参りに来られる皆様に、まずは、いま必要なメッセージをカードの中から引いて頂きます。
それは、必ず皆、自身の中に在る「人に良い影響を与える力(徳性)」…を引き出す言葉です。
御神籤のように、目の前に現れた言葉を、筆で書く時間は、まさに無心。
1ヶ月の抱負として、決断の後押しとして、誰かへの接し方のヒントとして…言霊を腑に落とし、お帰り頂きます。

司教による書道の指導も同時に行いますので、お子様・書道初心者様も大歓迎です。
字の上手い下手ではなく、心の込め方や向け方を学ぶ場です。

くわしくは当寺院HPよりご確認いただけます
https://sakuramotobou.or.jp/event/2022/2022shozene.html

 

自分の言葉と意志が、現実を動かすー

自分の言葉と意志が、現実を動かすー
運転のさい、どっちの方向に進みたいか、譲り合いや危険回避をどう伝えたいのか、私たちはウィンカーやパッシングで合図を出して、周りに意思表示をします。

どんなに頭の中で考えていても、その合図を明確に出さないかぎり、相手が何を望んでいるかも、自分がどうしたいのかも、伝えることはできません。

スターバックスに行って、「コーヒーください」だけでは、自分が求める味とサイズのコーヒーは出てこないのと同じです。

祈りも、同じことのように思います。
言葉には、想いがこめられ、言霊となり、それが実現へと進む合図となる。
そして、どれだけ早く車を飛ばしても、前の道の信号で止まったり、結局は追い越した車に抜かれたり。

最終目的地を設定しても、途中で寄り道したり、渋滞に合ったり、道を間違ったり、やっぱり行き先を変えたり。
いろんな道があって、いろんな天気の日があって当然。

肉体は、魂の乗り物ー
車も、運転手の人柄や生き方が明るみにでる。
顔つきや人相となって、車も生きています。

クラクション・衝突・煽る傲慢な人生と…
目を合わせてお礼を言い合える、思いやり譲り合える…ありがとう、と心が優しくなれる人生…どちらがいいですか?

………………………..
花を咲かせるためのエネルギーは、1日2日で貯めれるものではありません。
私たち人間にも言えることではないでしょうか。

長い間、大切に大切に温め、時に厳しい環境下を乗り越えてきた想い。

その想いを力にするために必要なのは、潔い行動力と、信じきる「自信」。

咲くときは、咲くー

自然が教えてくれる、人間として大切なこと

上にあるもの

“Never lose your own sunshine in your heart. Hope, positive thinking and smile!”

「考える」ことの側面に、下へ下へ「深掘り」してしまう事があります。

まるでモグラのように、考えれば考えるほど、自分で自分の掘る穴が深くなっていく。

そこでどういった現象が起こるか。

モグラは地中を掘り進める中で、目が退化しました。つまり、見える世界は、闇。

良い考えや対策案・アイディアは、下ではなく、上にあるはず。暗闇ではなく、ぱっと閃く「光」にあるはず。

ふと気づいたら、自身を包む世界が地中の闇になっていた…!なんてことがないように、考え方の癖付けを意識してみる。
古来より、世界中で宗派関係なく「太陽」は神聖な対象です。日本を象徴する尊い女神も、太陽神。

上を見上げれば必ず在る太陽は、私たちの心の中にもあります。鏡が祀られているのも、自らの心を映し、また光を反射させ周りをも輝かせるため。
心の中に在る、尊い太陽を失わないためにー
まずは自分という世界と、自分を取り巻く世界から、光を伝染していけますようにー

争いや憎しみよりも大切なこと


先日6月9日に厳修されました、和歌山県 丹生都比売神社と吉野大峯修験による『世界平和・疫病鎮静・祈願 紀伊山地三霊場会議 大護摩供』の様子が、NHKニュースにて放映されました。

祈りの多様性を知る。
それは、私たち日本人の精神性の真髄を知ること。

争いや憎しみよりも、もっともっと大切なことがある。
そんな想いが込められた日
NHKオンライン記事(動画あり)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20220609/2040011655.html