釈迦如来坐像

  • 重要文化財
  • 飛鳥・白鳳時代 7世紀
  • 銅像鍍金
  • 像高17.9cm

右手はひじをたて施無畏印、左手は掌を上に向け指を軽く曲げた与願印を結び、正面に懸裳(かけも)を大きく垂らして坐す、吉野では現存最古の彫像のお姿です。
頭部は螺髪(らほつ)ではなく平髪(へいほつ)、ゆったりとした衣を胸の前を大きく開く付け方も特徴的で、衣の稜線には複連点文(ふくれんてんもん)と呼ばれる装飾が施されています。
耳たぶが外側に強く張り出す独特の面持ちで、あたたかく微笑んでおられます。

天武天皇は櫻本坊を建立ご開創に際し、この釈迦如来さまを造立され、ご自身のご念持仏としてお祀りになられたのです。

合掌

ご宝号
南無大聖釈迦牟尼如来(釈迦族の聖者である仏陀にすべておまかせし帰依いたします)
ご真言
オンサルバシチケイビシュダラニソワカ