天武天皇御神徳報賽神事

令和元年11月10日(日) 午後1時
櫻本坊 本堂
『よき人の よしとよく見て よしと言ひし 芳野よく見よ よき人よく見』
~ 昔のよい人が よい所だとよく見て よいと言った
吉野をよく見なさい よい人よ よく見なさい ~
万葉集 天武天皇

天武天皇の御遺徳をしのび、感謝申し上げる法要です。

天武天皇が大海人皇子の時代、冬山に咲きほこる一本の桜の吉夢をご覧になられました。
それは後年の御即位を予言するものでした。天武天皇は帝位につかれたのち、吉野山にて夢の桜と実際に出会い(夢見の桜)、そのもとに寺院を建立 「櫻本坊」と名づけられたのが当山の縁起です。かつては天武天皇の御神像がお祀りされていましたが、明治の廃仏毀釈の荒波の中、行方知れずとなりました。岡倉天心デッサンのもと(東博所蔵)復興させていただいたのが現在の天武天皇像です。

天武天皇は神道・仏道ともに精通されており、政治家だけでなく宗教家また歌人として名を遺されています。櫻本坊では神仏習合のシンボルともいえるお姿の御前にて貴重な神事法要が厳修されます。

天武天皇のご遺徳をしのび、神仏に感謝申し上げる法要を共にお勤めいたしたく存じます。皆さま方のご帰山をお待ち申し上げます。

合掌

天武天皇ご神像 特別ご開帳