夜間拝観
※写真一部の設えはイメージです。
夜間拝観ご案内 2025年
『祈りの滑走路』
今春、櫻本坊では夜間拝観を実施します。拝観時間の延長をし、諸堂前の万燈280個すべてに明かりを灯します。ご存じの方が少ない、当寺院にある万燈の存在。登拝修行出発の早朝や、真夜中の行事法要他、機会毎に入灯していましたが、なかなか広く知って頂く機会がない現状でした。
明かりは、古来より神仏の前に捧げる、純粋で尊い特別なものです。当寺院の万燈も、ご縁ある方々がご奉納された、祈りの灯です。個人個人の祈りは様々です。しかし、どの時代も誰であっても、「大切な人・ものを大切にする」ために捧げられてきた、神仏への純粋な想いは不変です。
今を生きる私たちに、「わたしは、ひとりじゃない。いち大切な存在なんだ。」と気づかせてくれ、希望となり道しるべとなるのが、灯の尊さです。それはまさに、祈りの滑走路のように、帰ってくる場所を教え、飛び立つ前には方向を指示し、どこから見ても、私たちの心を安心させ強くさせてくれる、温かさと智恵が宿っています。
今一度、より多くの皆さまに「灯」の意味を再認識して頂き、自分の内で燃える「自灯明」に気づく時間を持って頂きたいという想いがあり、この度の夜間拝観実施に至りました。
予約・申込等は必要ありません。
皆さまのご来山を、心よりお待ち申し上げます。
拝観料:大人1,000円 中高生800円 小学生以下無料
※諸堂・ならびに宝聚堂(宝佛殿)の特別拝観も同時にして頂けます。
※朱印・授与所も受付時間を延長いたします。
※日中ご拝観頂いた方は、その折にお渡しした拝観券をご持参ください。夜間拝観は無料となります。
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目的別・時間帯・場所のお勧め
万燈『祈りの滑走路』
日の入り後にしか見れない、280個の万燈の明かりが最も美しい時間帯は、午後6時半~8時。
本堂~宝聚堂~大師堂の縁側がお勧めです。
※日が沈む時間帯、本堂から聖天堂前まで、黄金の夕陽の滑走路も姿を現します。こちらも気候の条件が合えば大変美しい景色です。
静かに神仏へお参りしたい方
日中と違う雰囲気に切り替わるのは、午後6時半~8時。夜のお堂は、鎮まりが深まり、蝋燭の煌めきや、お香の香り、堂内にこだまする祈りがより鮮明になります。
夕刻の桜を楽しみたい方
藍色の空・峰々の影・うっすら霞んだ空気・そこに浮かび上がる幻想的な桜の景色を楽しみたい方は、午後5時半~6時半頃、大講堂の窓からの眺めがお勧めです。
瞑想の場をお探しの方
大講堂は「光の瞑想ルーム」として開放いたします。心身がホッと安らかに落ち着く時間をお過ごしください。