Posts published on 10月 2018

かけまくもかしこき -天武天皇例祭ご案内-

祈り, 季節, 祭禮, 行事, 想い, 聖地, 神仏, ことば

当山において、最も重要な祭の1つである天武天皇例祭。櫻本坊に奉職する神職によって謹んでご奉仕されます。
<言葉に出すことさえも恐れ多い…天照大御神 天武天皇へと届けられる祝詞 -良い言霊のたくさん入った祝詞を唱えます->

天武天皇は「倭国」から「日本」へ、「大王」から「天皇」へと改め、現代に息づく日出ずる国の原形を固められました。そして、伊勢神宮の遷宮制度・神職階位を定められ、古事記・日本書紀の編纂を命じられたのは、日本という国の神々しい神話を正しく後世に伝え、「日本人」の本筋を未来栄光滅ばさせないためでした。

おそらく多くの方が疑問に思われる「なぜ、お寺に僧侶 神職が共に奉職し、法要 祭祀が共に行われているの?」
…「道」と「教え」は共にあるからです。
<お力のこもった神聖な御神酒の盃戴>

国の永遠の平安と繁栄を願い、天武天皇は神道 仏教ともに精通され、国を治める確たる軸とされました。
壬申の乱を勝利へと導いた「夢のお告げ」によって当山を建立された、万葉の御代の天皇。

神仏習合のシンボルともいえるお姿の御神前で、日本の平和と幸福を祈る祝詞 そして皆様の祈り想いは、天武天皇が櫻本坊に繋げて下さった光の柱を通じて、天照大御神へと届けられます。

「永遠性」の神髄(真髄) 神威(真意)を、感じて頂くことが、この大祭へ込める想いの1つであります。

Anju

<<天武天皇御神徳報賽神事>>
11月11日(日) 13:00 於 本堂
*玉串拝礼がございますので、ご参列の方は平服でお越し下さい。
(カジュアルすぎる軽装はご遠慮頂き、神前拝礼に不敬にならない服装)

11月10日(土)〜19日(月) 8:30〜16:30
天武天皇ご神像 特別ご開帳 (於 本堂)
*宝聚堂も同時に開扉しております。天武天皇御神霊 地蔵菩薩(重文)等 拝観して頂けます。但し、天武天皇お念持仏 釈迦如来坐像(重文・初代本尊)は4月のみのご開帳です。

尚、11/3〜25まで 土日祝に限り、近鉄吉野駅から中千本公園(櫻本坊駐車場 真横のバス停)間、奈良交通のバスが運行しております。バス降車後、朱色の門 階段を上られると境内に入って頂けます。

重みと厚み -護摩木-

ことのは つづり, 縁の下の力持ち, 祈り, 祭禮, 行事, 想い, 神仏, 修行

護摩木とは…
<護摩木>

月例「お護摩の日」「書禅会」
今月は27(土)です。 *下記参照↓

護摩を焚く時、護摩木を炎の中に投入します。この護摩木には、願主の願い 祈りがこめられています。
<大護摩供で投入された護摩木 祈りは炎と煙、そして祈りの言霊にのって天高く届けられる>

お預かりした護摩木は、お1人お1人の命の重み 人生の厚み…と真摯に受け取り その意識に焦点を合わせます。

そしてその護摩木に書かれた祈り事を、心読・ 黙読 もしくは読み上げ、祈りが神仏に届けられるように「祈る」のが護摩を焚く者の務め。
<護摩中の作法全てに意味があります>

吉野聖天大祭の大護摩など、多くの護摩木をお預かりする際は、前日から、1本1本 全ての護摩木を読み上げ、当日に炎へ投入します。

単純に炎の中に「投げ入れて」いるのでは決してありません。
<他者の祈りを「祈る」祈り構え/命の重み 人生の厚みを尊ぶ祈り構え>

目に見える形・目に見えない所で、何気なく目にし、何気なくしているように見える作法1つ1つ全てに、そしてお経 祝詞 賛美歌 装束 法具 数珠 笏 扇 ロザリオ…全てに重みがあり、意味があり、心構えと祈り構えがあります。

神仏・ 中取持 ・祈願者
三者一体の真心でこそ光の柱は太くなり願いは現実となる…
それはまさに、光の柱を天に向け飛び立つ 手塚治虫の火の鳥のように…

Anju
<神仏は全て見ている>

日程: 10月27日(土)

場所: 櫻本坊

時間: 10:00〜 受付 (お護摩の日参加者)
11:00〜 ご祈祷護摩法要
13:00〜受付(書禅会参加者)
14:00〜16:00頃 書禅会

書禅参加費: お1人 2,500円
お子様も大歓迎です!

*同日11:00〜のお護摩に参加され、引き続き午後の書禅会へご参加ご希望の方は、昼食はご自身でご準備下さい。

*書道具はこちらでご用意しておりますが、お道具をお持ちの方はご持参ください。

装束のひふみ

縁の下の力持ち, 祈り, 季節, 祭禮, 行事, 想い, 聖地, 神仏

装束のひふみ

今年の吉野聖天大祭も、結願させて頂きました。日程変更にも関わらず、出仕して下さいました皆様、ご参列して下さった皆様、深く感謝申し上げます。

降ってくるかのような満天の星空とロウソクの灯の中での夜中の秘法供法要。
聖天堂の前で参列している間、堂内から聞こえてくる厳かな祈りの言霊たち。

清らかな鈴が鳴らされるのを聞くと
「あ、聖天神が来て下さるんだな」
「あ、お帰りになられるんだな」
と、胸が熱くなり、手を合わせる意味を深く感じる瞬間でもあります。

目で見える法要でないため、中で何が起こっているのかは一切見えませんが、神仏の「気配」を強く感じれるのが、また我々日本人の精神性でもあります。

「信じる」ことと同様「気配を感じる」そして形なきものを観る心の目が、私たち人間には本来備わっています。

晴天に恵まれた、十一面観世音菩薩の祭礼。
1年に1度の大祭で、この日住職が着る衣帯は、神仏に最高の敬意を表すものです。

装束を着る意味。
人に、それぞれの役割を示すためにも大切なことでもありますが、本来、僧侶 神職 牧師 行者…その装束は、神仏への敬意であり、中取持(なかとりもち)としての正装であります。

人は時に、人に見せるための衣装と、傲慢な意識に支配されますが、「装束を着る意味」を今一度見直し、着たからには、心を向ける方向を間違ってはいけません。

襟を正す、つまり着衣を整えることで、心の軸を整える。中取持は、背中でこそ、人々を導いていけるものです。

心一願となって、厳かで心温まる祭礼を執り行えましたこと、喜びに満ちた祈りが、ご参列下さった皆様に満ちていきますことを、心よりお祈り申し上げます

Anju