令和7年1月1日(祝)午前零時 勤行 於 本堂✨
新年を迎え、謹んで新春のお祝詞申し上げます✨
明けましておめでとうございます✨
吉野山各所から響く、祈りの声と音…星空に吸い込まれるような、美しい聖地の年明けに、毎年様々な想いが込み上げます。
どの年も、何処であっても、誰であっても、大切な人たちの幸せと平安を願わない時間はありません。皆が、誰かの家族であって、誰かにとっての家族です。
人の優しさを信じ、その優しさが行き交う、優しい1年となりますように✨
寺内でお餅つきをし、神仏へお供えするご神饌の準備が着々と仕上げられています✨
この水引を結ぶ作業も大変有り難く、人と人・神仏と人・自然と人…尊い結縁に、様々な願いを想います✨
また、新春の護摩が多い月となりますので、壇木や乳木作りも欠かせない作務です✨
本年も、櫻本坊にご参拝頂きまして、心より感謝申し上げます。
あたたかいお気持ちを向けて下さり、様々なご縁で共に想いを力にして下さった多くの皆様に、寺内一同深く感謝申し上げます。
来年も、皆さまの心願成就・道開きのため、精一杯尽くして参ります。
何卒輝かしいお年をお迎えください✨
<<お正月のご参拝>>
○令和7年年1月1日(祝)
真夜中零時 新春のお勤め
13時 修正会 新春祈祷護摩供
○令和7年1月2日(木)
13時 修正会 新春祈祷護摩供
新春の護摩法要は、どなたでもご参列頂けます。
吉野山は足元の冷え込みが厳しいですので、何卒暖かくしてご来山ください✨
12月5日、兵庫県 甲南大学にて 「死生学 〜日本の死生観②〜」の講義をさせて頂きました。
受講されている生徒さん達の多くが、将来、臨床心理士・公認心理師・心理カウンセラーを目指しておられます。
身近な家族や友人・パートナーという、大切な人の「死」を経験することは、遅かれ早かれ、平等に全員に訪れること。
多感な年代の皆さんに、その事実をお伝えすることは、毎年悩ましい想いもあります。
しかし、学生さん達からのフィードバックには、毎回とても肯定的で前向きな文章が裏のページにまで溢れていて、私たちの方が、いつも生徒さん達に「救われている」ような感覚になります。
大切な人を失くす悲しみや苦しみは、治るものではありません。現実の、厳しさと無常さ。
そのような過酷な現実が、全員に必ず「いつかくる」ことを知りながらも…
「喜びも悲しみも、誰とどんな思い出を共有していきたいか。時間は有限であっても、心の豊かさや想いは、無限に広がるという可能性を知った。」
「自分だけではなく、周りの家族・友人・恋人を幸せにしたい。笑顔にしたい。大切にしたい。そうすることが自分の幸せだと、あらためて感じた。」
「想いや言葉は、人を生かす。人が寄り添い合うあたたかさを、日常で忘れていた気がする。人を愛し、人に愛される人になりたい。生き方を考え直すきっかけになった。」
「今を生きる僕たちが、その想いや願いを、受け継ぎ引き継いでいかなくてはならない、そう誓えた時間だった。絶対、必ず吉野山に行きます!」
…「寄り添いたい」「手伝いたい」と願いを向け続けた先で、気づけば私たちが寄り添われ、救われていることに、言葉では言い尽くせない感謝の気持ちが、生徒さん達と出会う度に溢れます。
若い皆さんの未来を、微力ではありますが、これからもしっかりと支えていける寺院でありたいです✨