Posts published on 5月 2019

Suzuran

ボーダーレス, ことのは つづり, 縁の下の力持ち, 祈り, 季節, 想い, 植物&食物, 聖地, ことば

Lily of the valley brings the magic scent of happiness and joys:D
高倉稲荷明神社がある中境内
鈴蘭の香りが、寺内中に満ちる季節
香りだけで、こんなにも幸せを感じることができます

幸せのシンボルであるスズラン

風にのって、さりげな〜く香りを届ける…幸せの寄り添い方を毎年教えられます。

”本物“が、静かにそして厳かに満ちる櫻本坊の奥深さは、日々の何気ない幸福感からも築き上げられてきました

自然が与えてくれる気づきに感謝
Anju

「神仏はすべて観ている」

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「神仏はすべて見ている」

昨日 本日の2日間、当山では「得度受戒式」が執り行われています。心新たに生まれ変わり、神仏へ、十の約束(十善戒)を守る誓いをたてる儀式です

……
「誰も見てないし、これでいっか」
そのような気持ちで作務(清め・掃除)や作法をしていると、必ず分かります。

使った後の部屋の状態、靴やスリッパの脱ぎ方、挨拶ひとつにしても、物の持ち方 扱い方、人への接し方… 私たちは、どちらかというと、その人の「後ろ姿」を見させて頂くことが多いです。

人が見ている所だけ、人が見ている時だけ、大げさなほど ちゃんとする。そのような気持ちの方は、すぐに分かります。

誰も見ていない所、誰も見ていない時も、損得や見返りを考えず、怠らず行動する心(陰徳: 陰の徳を積む)。

あまり表に出る部分ではありません。
でも、そういう心構えの方は、何も言わなくても分かるものです。後ろ姿に、気持ち良いそよ風がふいています。

誰も見ていない?
いいえ。必ず見ている方々がおられます。

そして、自身の心が1番よく知っているはず。

トイレにも、神様がおられます。
トイレを綺麗に使い、掃除することほど、尊い奉仕はありません。

人が嫌がることを、心を込めて実践していく。
この世に「雑な用事: 雑用」はありません。
すべて気持ちのこもる尊い作業です。

「次使う人のために。次の人が気持ちよく使ってもらえるように」
この小さな何気ない気持ちこそ、日常の大きな「祈り」であり、人への「思いやり」です。
……

誰もいない誰も見ていない時こそ、自分への問いかけ、そして神仏との尊い対話の時間を、大切に

Anju

戸が開く 光が放たれる -大峰山 戸開式-

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戸が開く 光が放たれる
漆黒の闇に包まれる静寂な 本日午前3:00より、大峰山上にて、戸開式が厳修されました。

本日5月3日から9月23日まで、修験道根本道場である大峰山は開山しております。

万葉時代の日…大峰山上にて、役行者は、どの神仏よりも厳しいお姿を追及され、ついに金剛蔵王大権現を祈りだされました。

そして、後世「修験道」と名付けられた、世界の平和と、命ある全てのものの幸せを祈る「道」が誕生しました。

それから1300年以上の時の流れの中で、継がれ続ける祈り。時代の弾圧を受け衰退をしては、必ず再興され、今なお 神仏習合の形を継承し続ける道。

修験道の修行は、決して自分のためだけのものでも、自分1人でしているものでもありません。
まして、修行をしているから「その人」が偉いわけでもありません。

最も尊ぶべきは神仏であることを第一に、他者と社会のためにどう動くべきかを考え、心の向けどころを決して間違えてはならないのが「修験道」を歩む者の心得です。

過去 現在 未来をお救い下さるという蔵王権現。
生きている「今」こそ「過去」であり「現在」であり「未来」。時間も一如です。

修験道は、与えられた命の「今を生きる」行いを修めていくこと。

浄く 明るく 正しく まっ直ぐ、今できる100%で今日を生きること

修験道だけでなく、誰もが求める「幸せのためにどう生きるか」という道。その道標べの1つの聖地が輝きを増す夏が、今年も始まります

Anju