“産まれたとき、人はみな本質的に善人である”
アジア人女性初の、アカデミー賞監督賞受賞という快挙を成し遂げられた、クロエ・ジャオ氏のスピーチに、とても感動致しました。
修験道の修行の意味・死生観のひとつ、赤ちゃんの頃の純真さを「思い出す」ために、母なる自然の中に入る。
修行の本来の目的は、超人的な力を得るためではなく、本来の人間の本能・本質に「帰す」ために、五感…六根を清らかにする努力を惜しまないということ。
自然という親が教えてくれる、人として大切なことに、受け身ではなく、自発的に気づいていくことの重要さ。
私たちはみな、善い心を持っている-
信じようと努力しても、裏切られたり傷ついたり、不快感を抱いたり…現実では、誠実さだけでは、心が挫けそうになる時もあります。
しかし、クロエ・ジャオ監督のスピーチにもあるように、その困難の中で、自身の善良さを手放さず、信念と勇気を持ち続ける-
私たちは、何度でも何度でも、いつでも、再生…「自身で気づき」心新たに生まれ変わることができる、そう信じてやみません。
Anju
六根清浄: 目・耳・鼻・舌・身・意…人間に備わった器官と本能を清らかにする努力を惜しまない、という強い意志と約束を唱える言霊