Posts published on 7月 2022

いっしん

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週末は、行者講帰山が重なる、夏の修行シーズン
一心: 各々の想いを神仏へ届けるために、心をひとつに、言霊を唱える。
その想いは、誰かのためであり、自らとの約束のためであり、次に繋げていきたい世代のためであり。
自然が教えてくれる、人間として大切なこと。

あるのは答えではなく「提案」

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あるのは答えではなく「提案」ー

吉野山から大峯山頂に向けての道には、代表的な4つの門(*)があります。

3つ目の門、「等覚門(とうかくもん)」-

発心門で、自らの意志で、善い行いを積み重ねていくための努力を選択し、修行門から長い長い道のりを歩み続ける先に、見えてくる、等覚門。

悟りとは、決してゴールではなく、目的地でもなく…人間の本来の在り方に、気づき出すスタート地点です。
自らの、存在・行動・態度・考え・言葉…それらの真理が見え始め、なすべきことが見えてくる地点。

つまり、どんどんどんどん、「謙虚さ」の重みと尊さが、自然とすべての言動に反映されていく、等覚門から先の歩み方。

たった一人で、修行はできません。
修行を、させてもらえることの有り難さ、を深める。
いかに多くの方の理解と協力と、自然の偉大な恵みが、自身の生命を生かしてくれているか、を実感する。

実るほど頭を垂れる稲穂のようになるのか、空虚な裸の王様を謳歌していくのか。

なにを求め、なにを求められているか、その判断が明暗を分けていく。

それぞれの門の存在が問いかける、その問いに、どう答えていきますか?

……
4つの門(*):
吉野山入山の折の「発心門(善いことを求める心を自分で起こしていく)」〜金峯神社前に「修行門(修行に入る)」〜 大峰山中に 「等覚門(悟りに入る)」〜そして、大峯山寺本堂直前に「妙覚門(悟りが深まる)」が続きます。

(写真: 櫻本坊行者撮影 2022.06.20)