当寺院の朱印帳をお求め下さった方に、オリジナルの「香しおり」を一緒にお渡ししています。
古来より良い香りは、神仏への最も崇高で尊い「お供え」として、寺院や神殿に欠かせないものでした。
朱印も、神仏とご縁を結ぶ身近な方法のひとつ。
櫻本坊の祈りの在り方や想いが、1人でも多くの皆さまの今日という日を、祝福の時空間へと後押ししていけますように。
*香しおりは、なくなり次第終了です
目を閉じ黙っていても -With or without eyes opened-
10日(月)、当寺院初代本尊 天武天皇お念持佛 釈迦如来坐像(重文・白鳳時代)の特別ご開帳を、無事結願させていただきました。
ご開帳期間中、上堂奉仕にご尽力くださった皆さま、心より御礼申し上げます。
お釈迦さまと縁を結ばれた参拝者皆さま、心身の平安と心願成就を引き続き心よりお祈り申し上げます。
こちらのお釈迦様のお姿に、毎年心の底からの穏やかさと癒しを頂きます。
目を閉じ、きゅっと口も閉じながらも、口角が上がった柔和な表情ー
天武天皇 持統天皇も、こちらのお姿に安らぎや和やかさを与えられながら、国を動かす原動力を養っていたのでしょうか。
お像(神仏像)自体が、私たち人間に、直接声に出して語りかけることはありません。
しかしいずれも、目の前で起こるすべてのさだめ(出来事)を、じっと観つめ、耳を澄まし聞いて下さっています。
どんなことが起こっても微動だにしない、その寛大さの裏側で、我々と共に喜び、悲しみ、耐え、挑戦する側で寄り添って下さっている。
神仏も人間も、見ている人は必ず見てくれている。
言うべきことは、必ず言うべき人が言うべき時に伝え、伝わる人に伝わっていく真理。
そして、「癒し」は努力のうえに授けられ、感じるものであることも、教えられます。
「楽する」ことと「楽しい」ことの違いにもいえるように、「癒し」も、自ら求めて考え動き、汗水流すからこそ得れる穏やかさである真理。
受け身ではなく、自発的な姿勢によって、発生する目の前の現実と、変化ー
この世界が、今日という日が、私たち一人一人の努力で、癒しの温泉を湧かせていけますように✨
各々が沸かすその温泉に浸かる、周りの人たちの癒しに、繋がっていきますように✨
……
宝聚堂(寺宝殿)は、5月7日(日)まで引き続きご開帳中です。
写真は境内満開の八重桜と、大講堂の新緑の様子✨
努力の先に
4月8日『釈尊降誕会〜花まつり〜』法要を、本年も滞りなく斎行させて頂きました。
ご出仕ご参列下さいました式衆・行者・ご信徒関係者・崇敬者、同時刻に全国各地にて共に心を向けて下さった祈願主皆様に、深く感謝申し上げます。
毎回、各大祭の日に実感すること。
吉野は決して、交通アクセスが容易な場所ではありません。更に当寺院は、坂を何個も登らなければ辿り着きません。
そのようななか、予定を立て 時間をかけ…お越し参拝くださる皆様のお気持ちに触れ、また手を合わせて一心に祈られるお姿を目の当たりにし、皆さまのお心に、きちんと応えていけるお寺でありたいと、あらためて強く誓いました。
お釈迦様の歩まれた道のように、泥沼から蓮を咲かせる意味と努力を知り、自らが歩んだ道のりが、清らかな花々で満ちていきますように。
そしてその花々を、出会う人たちに渡していけるような生き方でありますように。
4月8日 花まつり 慶讃大護摩供法要 於 境内護摩道場
肌寒く曇りの1日でしたが、大護摩供の炎が上がった瞬間から晴れ間が✨
炎、そして香煙にさす光筋が、とても荘厳でした✨
護摩道場の八重桜が満開のなか厳修されました。
火生三昧~火渡り~
大護摩の香煙にさす光筋が、木漏れ日のようで、また煙の向こうで見上げる太陽の神聖さと、われわれを包むオレンジ色の空気が、尊い瞬間でした。