今は名もなき山頂で
吉野山奥千本 金峯神社〜青根ヶ峰〜西行庵より更に奥、鳳閣寺周辺へ。
歩きやすい新しい道もありますが、少し険しくて草をかき分けながら進む、昔の旧道をあえて歩くと、素晴らしい見晴らしが待っていました✨
人が歩かなくなって、山頂の名称札も風雨で文字が分からなくなっていましたが、確かに、ここに、人の想いや先人達の祈りが続いていることを感じました。
途中にある、小さなお社の前には、いつ通りかかっても、イキイキした生花が供えられ、山奥に生きる信仰の偉大さに触れます。
誰かがそこに祈りを捧げ、想いを預けるかぎり、その場所は生き続ける。
時代を経て、お互いの顔が見えなくても、同じ場所に立って、同じ方向を向いて、手を合わせる姿が重なることの、尊いご縁とあたたかさを実感します。