インターナショナル

人が本当に「死ぬ」トキ

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人が本当に「死ぬ」トキ
人は多くを人から学びます。
愛も別れも、喜びも苦しみも。思いやりも憎しみも、生きる意味も死ぬ覚悟も。そしてそれは全て、「生命」があってこそ実現・体験できることばかりです。
その生命が結ばれている源には、奇跡としか言いようがない「ご縁」の連続があります。

お盆や歴史の記憶を風化させない記念日を含め、身近にイノチを見つめる8月。

特に今年は、なかなか自由に移動しての帰省が難しい状況ですが、大切な人・故人へ心を向けること、供養の想い方は様々-

人が真に死ぬトキ-
本当の「死」とは、誰も思い出さなくなるトキです。話題にしなくなり、そして記憶から消えてしまうトキです。

1番の供養は、肉体は側になくても、心の中で共に生きているあの人のことを、いっぱい想うこと。話しかけ続けること。いっぱい話題に出して、思い出を語り継いでいくこと。

常に私たちを、1番近くで、愛し寄り添ってくれている存在。

自分が今目の前で見ている世界を、あの人も一緒に見てくれている-

そこに幸せと感謝を感じることができれば、悲しみを消すことは出来なくても、今を前向きに生きる選択は可能です。
Anju

黒い蝶々は魂を運ぶ、と言われています
この時期は、多くの黒い蝶々を見かけますが、メッセンジャーとして来てくれているのでしょうか

役行者と疫病退散

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役行者と疫病退散

役行者の伝承の中で、天皇をはじめ教科書に名が載る人物達の病を、祈祷で治癒した、というものは多く伝えられています。

また奈良の1300年の歴史を持つ和漢方薬「陀羅尼助(ダラニスケ)」-

今では主に胃腸薬として有名ですが、もとは、疫病が流行した文武天皇の御代に、役行者が創薬し病人を治癒していたことから始まりました。
どの世も、疫病の歴史は繰り返されています。

そしてどの世でも、最終的に…祈ることしかできない、その想いも何一つ変わっていません。

ウイルスも、祈りも、どちらも目には見えないものですが、どちらの力も、時に光と闇を脅やかす脅威と化します。

いま、私たち1人1人を含む、全人類が捧げ続ける共通の「祈り」が、一刻も早くウイルスの早期収束・疫病退散へと結ばれるよう… 日々、櫻本坊の御本尊 役行者の御前でも、絶えることなく祈祷護摩を焚かせて頂いております。

Anju

*陀羅尼助が感染症に効果があるという内容ではございません。
創薬の歴史として紹介させて頂きました。

役行者が伝える人間力

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役行者が伝える人間力

櫻本坊では、海外の方も修験道を学ばれ、共に修行しています。

海外の方と一緒に、祈り・神仏習合・修験道について説明・質疑応答・意見交換をするさい、必ず最後に行き着く話題があります。

「役行者って、結局何者だったんだろう?」
特に海外の方が「海外に伝わる修験道」をお話される時、多くの方が勘違いされていると感じること。

「修行をすることで超人的な力を得れる」、そしてそこを「目的」に、修験道を「手段」としてしまうと、本末転倒で、必ずズレが生じているということ。

本来の意味合いは、自然と共存し、自然に全てを委ね、祈るという集中を重ねる中で、「人間本来の感覚に戻る」ことです。

それは、並外れた超人的な力、ではなく、人間誰しも持っている「本質」「本能」的な、五感(感覚)の透明度だと思うのです。

スターウォーズ -最後のジェダイ-では、フォースは自身と万物を繋ぐバランスであり、自分が所有しているものではない、と語られます。

アナと雪の女王2では、人間は生きるために必要な力を、自然界のエレメント(地・風・火・水)から「借りている」と表現されます

修行を重ねる中で最も失ってはいけない姿勢、「謙虚さ」と「他者への思いやり」。
最も愚かな姿勢、感謝を忘れ「自分がすごい」と勘違いしてしまうことのエゴと傲慢さ。

修験道、ってなんですか?


「選ばれた少数のものではない。万人のための道なのだ。」−”星の巡礼“より

Anju