講演

優しさを求めてもいい

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登拝修行へ向かう日の、本堂前✨⛰️

「修行がしたい。何ができますか?」

もちろん、時や場所、またその人にとって、「厳しさ」が必要な場合もあります。

しかし、多くの場合、忘れてはいけないのが、
既に、充分、社会で荒行をされているということ。
人間として生きることが、そもそもどれほど大変なことか、ということ。

何かしなければならない。
何歳までに、こうあらねばならない。
認められなければならない。
もっともっと求めなければならない。

毎日、充分、頑張っている。
頑張りすぎている、それが現代人かもしれません。

ですので、「優しさ」を求めてもいい。
スピードをそっと、緩めてみてもいい。

見過ごしそうになっていた大切なもの・気持ち・人の存在…本質を、取り戻せなくなる前に、気づけるように。

「修行(体験)で来たけど、なんか全身の力が抜けて、癒された。」
「初めは緊張していたけど、気持ちを整理できる時間となって、スッとした。」

優しさを求めても、いい。
深呼吸を促す自然の力に、心身を委ねられる時間の贅沢さを、特に感じる緑色の季節⛰️✨

金曜日早朝は、天川村洞川架線場から、大峰山上参籠所へ上げる荷物(食料や物資)を届ける日ー
風が涼しく、爽やかで気持ちの良い早朝の洞川⛰️

架線場から大峯山上の方向を見上げる度に、あんな山の上の大変な場所に、いくつも建物が建っているなんて…と今だに驚かされます。

週末に登拝修行を控えていらっしゃる皆さま、何卒お気をつけてご登拝ください🌞

「修行」という言葉に捉われない

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形のある修行と、形のない修行。

お釈迦さまが、菩提樹のもとで悟りを得られて、真っ先に人に伝えた説法が、まさに修行の本当の意味について、でした。

日常生活や社会を切り離して、目の前に時間・場所・次第・道具・手段(方法論)を提供され、何かを行う、その行為(作法)そのものだけが、修行ではありません。

特定の形・時間・空間に限られている「やり方」ではなく、ありとあらゆる形・空間・時間に通じる「在り方」こそが、最も根本的な修行の精神である、ということ。

「分かる」「できる」…頭で理解するだけでは意味のない、「形ある修行」。

その「分かった」こと「できた」ことを、日常・社会で生きる「形のない修行」の中で実現しないと、その知識は単なる理屈・空想・趣味となりかねません。

結局最後は、今この時、この環境、この場所で、コツコツと真面目に懸命に、人間としてどう生きるか。周りの人たちと一緒に、どう、誠実な想いを繋げていくか。

「修行」という言葉に捉われない。

毎日、日々、「生きる行いを修める」ことの積み重ねを、大切に。

写真は、夏の作務のひとつ、境内の草抜き✨

形なき修行(陰徳を積む)にご同行下さる方々の存在に、深い感謝をこめて。

何者かである前に、人であれ。

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「何者かである前に、人であれ。」

泥沼は、尊い。

花にだけ目が行きがちですが、咲かす力となった地下の根っこの存在を、忘れないように。

初心・謙虚さを、見失わないように。

吉野弁財天社(聖天堂前)の側で咲く蓮🪷今年も美しく彩を添えてくれています✨