講演

伝統を背負う

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形のない教えを伝える、形のある教え。

当寺院にて80年以上、大護摩法要にて使用しておりました、法具「板笈(いたおい)※」は、金襴新調張り直し・朱赤紐と蓮雀(ショルダーストラップ)新調結び直しのため、昨夏より専門業者に預けていました。

先週、無事すべての修理を終え、お寺に戻ってまいりました✨

※板笈:古来、山伏が山中で修行する折に、念持佛・法具・仏具・閼伽水を入れる水筒など、修行に必要な道具一式を入れて運んでいた、今で言うリュックサックのようなもの。現代では、山伏の歴史を知る貴重な法具として大切にされ、大護摩の行列や問答作法の折に実際に背負い、山伏の象徴として使用される。

櫻本坊では、「花まつり大祭(4/8)」ならびに「吉野聖天大祭(10/1)」にて行われる大護摩供法要で、必ず使用しています。

近年、法衣や法具という特殊なものづくり、また修理に関して、技術者や職人さまが激減しています。
この度の板笈の修理も、「もう今後は、直せる人はいません」と…厳しい現実を目の当たりにしました。

これからも永きにわたり、受け継がれし修験道の文化を未来へ繋ぐことへの情熱の深さは、言うまでもありません。
同様に、先人たちの教え…更にはその伝統を生かす職人さま達の想いと、貴重な技術の集大成を、私たちもしっかりと背負い伝えていくことの責任を、ずっしりと感じた次第です。

この度、修理を引き受けて下さいました、林勘 法衣法具専門店様、ならびに携わって下さいました職人皆さまに、心からの感謝と尊敬の念を申し上げます。
ありがとうございました。

写真は、ビフォー&アフター✨

蛇の道は、蛇が知る。

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1月29日(水) 中外日報新聞「年男・年女」コーナーにて、櫻本坊の今年の抱負をご紹介頂きました✨

蛇の道は、蛇が知る。

この言葉が示す出会いやご縁に恵まることは、大変幸せなことだと、年々身をもって経験し続けています。

今年は、どのような挑戦が待ち、喜びがあり、出会いに恵まれ、壁を見上げるのか。
生きているかぎり、困難は大なり小なりあるでしょうが、何事も諦めずに、人を信じ、楽しく駆け抜けていきたいです。

またこの度、想いを文章にする貴重な機会を与えて下さり、前向きなお言葉で励まして下さった、中外日報社 ご担当者様に深く感謝申し上げます✨ありがとうございました。

有言実行で、しっかりと実現を目指します✨

善行を積み重ねた家は

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“積善之家有餘慶”
櫻本坊 第65世住職(先々代) 良海 書

「積善の家に餘慶あり」(『易経』「坤卦」)
善行を積み重ねた家は、その報いとして子孫に必ず幸福がおとずれる。

“The family that accumulates good will be rewarded with abundant happiness.” (Yi jing, or Book of Changes)

Calligraphy by the 65th Abbot of Sakuramotobo, Tatsumi Ryokai.