想い

喜怒哀楽、何が訪れても

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12月14日、兵庫県 甲南大学にて 「死生学 〜日本の死生観②〜」の講義をさせて頂きました。

このように教壇に立ち、「死生観」をお話することは、誰にでも出来ます。

身近な家族や友人・パートナーという、大切な人の「死」を経験することは、遅かれ早かれ、平等に全員が経験することだからです。

死は、特別でない、当たり前のことー
生きることは、かけがえなく特別で、当たり前じゃないことー

学生さん達からのフィードバックに、毎回とても肯定的で前向きな気持ちが溢れていて、微力ではありますが、皆さんの肩や背中を、必要な時は一旦歩みを止めていいよと支え、必要な時は前へ力強く押していけるような、そのような寺院でありたい、と心から誓う、この90分という貴重な講義の時間。

喜怒哀楽、何が訪れても、よく笑って、よく泣いて、よく怒って、結局最後は笑って、思いっきり、目の前の現実を生きていってほしいから。

誰かに言われたから、みんながしてるから、ではなく、自分で考えて、自分の心で決断して、できること以上に、やりたいことを、生きていってほしいから。

講義の中で、櫻本坊が伝えたい想いを、しっかりと受け取ってくれて、何より私たちの「喜びを倍に、悲しみを半分に」してくれて、本当にありがとう。

毎年、懸命に聞いて下さる、学生さん達の真摯な姿勢と眼差しと向き合えること、櫻本坊にとって大きな宝です。

想いにこたえていく

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12月7日(木) 兵庫県 甲南大学にて、非常勤講師として「死生学」の講義 「日本の死生観」を、担当させて頂きました。

年々、「死生学」への受講人数が増えているそうで、今年は、去年の倍の160名の生徒さん達とのご縁に恵まれました。

毎回授業の後に、生徒さん達が書かれたコメントペーパーを頂くのですが、本当に真面目に、純粋に、真摯な言葉がびっしり書かれていて、とてもやりがいを感じる時間を頂いています。

修験道・山伏、という言葉を聞くことも初めて、普段お寺に行くことも、お坊さんに出会う機会もほとんどない、という若い方が多いなか、本講義を通して「あらためて自分のルーツを大切にしたいと興味が湧いた」「親しみを感じた」「腑に落ちた」と非常に前向きに捉えて下さること。

嬉しかったのは、「自分が知らないところで、誰かが修行し皆のために祈ってくれていることを知って、優しい世界がまだこの社会にあることに希望がわいた。私もちゃんと人生と向き合って、人を大切にして、生きていきたい。」という言葉です。

お互いの姿は見えなくても、何をやっているか分からなくても、世界のどこかで、誰かが誰かを想い、人を想い、社会を想い、どこかで必ず、全ての生命は繋がっていることに気づく。

想いにこたえていく、形として目に見えなくても、その先に結ばれる心を、信じてー

講義は、14日(木)も続きます✨

……
極めて現実的で「実践的」である修験道の世界観から、「死」をメインにお伝えするのではなく、「生」を前向きに見つめ直して頂き、「明日からではなく、今から出来ること」を考えるきっかけになれば幸いです