想い

当寺院所蔵 鳥羽法皇奉納仏画(掛け軸)が修復へ

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令和3年、奈良県指定文化財に新たに指定されました、当寺院所蔵仏画 鳥羽法皇奉納「絹本著色(けんぽんちゃくしょく) 不動明王二童子像」は、県内に残る希少で、図像的にも特異な平安仏画(掛け軸)です。
* 当寺院 宝聚堂(寺宝堂・宝佛殿)にて保管

2021年に行われた調査の結果、仏画の痛みが激しいため、本格的な修復が必要となり、本日5月10日、なら歴史芸術文化村の「文化財修復・展示棟」内にて、修理に入られました。

公益財団法人 朝日新聞文化財団様、奈良県文化財保存課様、宝聚堂ご参拝の折にお心添え下さった皆様、心より御礼申し上げます。

変わらず、同じ場所 同じ時期で

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大師堂前の蓮ー

泥沼は、尊いー

当寺院中庭に座す、高倉稲荷明神社前の鈴蘭が、今年も素晴らしい香を放っています。

ヨーロッパでは、幸せのシンボルとして愛される鈴蘭。

変わらず、同じ場所で同じ時期に咲く花々の、奇跡。

そしてツツジも満開ー
生命を運ぶミツバチ達でにぎやかです。

昨日7日、宝聚堂(寺宝堂・宝佛殿)のご開帳を、無事結願させて頂きました。

ご開帳期間中にご参拝下さった皆様の心願成就を、引き続き吉野の地よりお祈り申し上げます。

写真は朝見かけた、大師堂前のクモの巣。
朝日に照らされ、きれいな光の輪を放っていました。

今週1週間も、起こるすべての出来事を、肯定的にとらえ、良い導きへと変換していけますようにー

微力か、無力か

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微力か、無力か

「祈りは、効きますか?」
というご質問を、お受けすることがあります。
お寺という場所は、医療に従事されている方、心身の病と向き合っておられる方、そのご家族の方々と関わりを頂くことが多く、日々「祈りと医療」の結びについて深く考えさせられます。

病気・災害・戦争だけではなく、メンタルの不調、もっと言うと「生きている」だけで苦しい、と形として表には出ないものと直面してる方が増える現代社会。

祈りに何ができるんだろう、お寺はどう寄り添い、何を「提供」「提案」できるだろう、と長年考える機会を頂いています。

叶うなら…祈ることで病気が完治して生きてほしい、と私たちも現場で日々願うことです。

でも実際は、祈りだけで骨折を治すことも、怪我の出血を止めることもできないし、祈りで死人を生き返らせることも、できません。

人間の現実的な努力や、医師や専門家の物理的な技術もあってこそ、一如と考えさせられます。

そして、必ず「祈る」「信じる」ことの心の支えや、「想う」ことが力となります。

神仏・中取持(僧侶や神職)・祈願者、そして共に携わる方々の働きや気持ちが揃って、三位一体で、物事が調っていく。

きっと、どれかが欠けても、祈りは成り立たないのではないでしょうか。

喜びを倍に
苦しみや悲しみを半分に-

「苦しまずに、最期を迎えれた」
「余命が少し伸びて、遠方の家族が間に合って皆で見送れた」
「闘病の支えになってる」

祈る行為は、微力か、無力か。
いずれも、「想いは必ず力になる」ことは、偉大な真実です。

4年ぶりに、本来の形に戻った、大峯山戸開式の法要。

山上参籠所の戸開準備で、ご奉仕で登って下さっていた行者たちも、順次無事下山中。

山から帰って来られる皆様の目の輝きは、素晴らしいです。

(櫻本坊 大峯山上参籠所 坊守撮影)