大峰山 入峰修行(登拝)を満行し、里に帰山する行者講で賑わう日曜日ー
法螺貝・錫杖・太鼓・鈴の音霊と、読経が各箇所から山に響く、吉野山の夏の風景✨
おかえりなさい✨の挨拶の尊さを想う、夏の風景✨
今月のイヒカ塾(5/18) 〜修行の意義を考える(仏教の原点3) 〜、をご受講下さった皆さま、ありがとうございました✨
大変豊かなお話に没頭して、あっという間に時間が過ぎた2時間。
「修行」とは何かー
お釈迦さまが、菩提樹のもとで悟りを得られて、真っ先に人に伝えた説法が、まさに修行の本当の意味について、でした。
目の前に次第・道具を提供され、何かを行う、その行為(作法)そのものだけが、修行ではありません。
特定の形・時間・空間に限られている「やり方」ではなく、ありとあらゆる形・空間・時間に通じる「在り方」こそが、最も根本的な修行の精神である、ということ。
「分かる」…頭で理解するだけでは意味のない、「形ある修行」。
その「分かった」ことを、日常・社会で生きる「形のない修行」の中で実現しないと、その知識は単なる理屈・妄想・言葉遊びとなりかねません。
では、修行をすれば、生きている中で悩み苦しんでいること自体を消せるのか。
世の中を変えるには、1人の力では限界がある。
この世で人間であるいじょう、結局最後は、今この時、この環境・場所で、コツコツと真面目に懸命に、人間として正しく生きる努力をすることが、幸せに生きる道となる。
世の中(環境)はすぐには変わらないけれど、私たちは、どこでも、いつでも、幸せになる選択をし、安定した「精神状態」へ向かうことは出来る。
あなたにとって、修行とは。
今一度「修行者として、の前に、人として」を語りかける、素晴らしい講義でした✨
令和の復興・修繕プロジェクトは続く〜
櫻本坊では、諸堂・各お社・宝佛殿・客殿の修繕事業をすすめています。
今春より、髙倉稲荷明神社お社の、台座部分の修繕が行われていました。
背部の小さな丘から雨水が流れ込み、台座部分の木材が腐り、お社本体に大きな被害が及びかねない状況でした。また近年気候の変動で増加している、シロアリによる被害も発生していました。
今回、腐っていた台座部分を取り除き、石材に取り替えました。
ひとつひとつ、復興の実現を目標としています。
復興にかけるエネルギーは、大変根気と気力が必要です。まして厳しい情勢のなかでの事業ですが、情熱と士気は失わず、1000年の法灯を未来に繋ぐために、邁進致す所存です✨