縁の下の力持ち

「清め」と「掃除」の違い

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「清め」と「掃除」の違い

櫻本坊では「清める」ことの重要性をお伝えするとともに、自分たちがまずは実践する。
その努力に怠慢にならないよう、日々心がけています。

様々な形と繋がり方で、多様性あふれる方々が櫻本坊をご支援くださり、また神仏への奉仕をともにさせて頂いています。
奉仕、の在り方が問われ続ける中、また人に指導する立場にある中で、心に留めている言葉があります。

「天知る 地知る 我知る 人ぞ知る」

すべての思考や想いは、言葉となり行動として偽りなく表れ、必ず相手に伝わります。

誤魔化せることなど何一つないなか、私たち人間はあまりにも複雑で絡み合う社会で、「要領」「偽る」という術を身につけてしまう

人が見ていなくても、わざわざ人に言わなくても、自らの言動を必ず観ている天の目。そして、必ず見ている人は見てくれている。何より、自らが、知っている。

散らかっている・汚れている所を「掃除」すること。
すでに掃き清められ、綺麗なところを「清める」こと。

清めの奉仕の真理は、場所を磨くこと以上に、自らの心を磨くこと・物を大切にすることにあります。そして人を大切にすることに繋がります。

自問自答し、葛藤を、削ぎ落としていく。

心をこめるか、適当にするか、ふりをするか-

最も偽れないその人の本性・本質・生き方そのもの、それが清めの姿勢にすべて凝縮されています

Anju

授与品ご紹介『藥艸(くすりぐさ)オイル 〜役行者 治癒守り〜』

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櫻本坊では「清めること」を何よりも重んじ、六根を清浄にするためのエッセンスの1つ、「香」をメインにしたお守りを各種お作りしています。

この度、長年実現を夢みておりました、新しい授与品のご紹介ができること、心より嬉しく思います。

毎夏、多くの行者が「六根清浄」を唱えながら、最も厳しい「大峯奥駈修行」のため峰入りし、また里に帰ってくる様を、見送り見守って参りました。

中には、脚をひきづりながら、痛そうに帰って来られる姿を見て、何か力になれることはないだろうか…そのようなきっかけがありました。

生半端な気持ちと覚悟では決して行えない修行中、心身を癒しサポートできるもの・修行者の身体のケアができるものを作りたい…その想いが形となりました
自然の中の薬剤師であった役行者…その祈りの力をお届けします。

………
『藥艸(くすりぐさ)オイル 〜役行者 治癒守り〜』
-全身の筋肉の疲れに-

貴重な天然香料を使用し、護摩によって祈祷しています。
尊種の薬草の働きが浸透し、疲れが和らぎます。

修行のお供に・日常でこわばりを癒したいとき・巡りを良くしリフレッシュしたいときに…
オイルをつけ、手で軽く伸ばしてください。
お肌が弱い方は、ホホバオイルなどに混ぜてご使用ください。
*行者・山伏の修行に限らず、日常生活の六根清浄のためのお守り・テレワークの疲労を癒すお守り・アスリートの健脚守りとしてなどにも、お役立てください

*専門家と連携し、1つ1つ丁寧に手作業でお作りしているため、大量生産は行っておらず、時期によっては、頒布までお待ちいただく場合がございます

ここにくるまで

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ここにくるまで

多くが、機械化によって大量生産が当たり前になる中、「ひと手間」をかけることの大切さを日々感じます。

御札や御守りも、種類によっては、すべての行程を社寺内で、手作業・手作りしているものもあります。
墨をすり、木札の表面を滑らかに整え、紙を切り、紙を折り、水引を締める。

もっと言うならば、ここにこの状態でくるまでには、木を切り型を作る人がいて、紙や紐を作る人がいる。

最後にお護摩でご祈祷されるまでの、すべての行程も、大切な清めと祈りの時間です。

丁寧に、大切に、一呼吸調えながら、相手の幸せと笑顔をただひたすら願う。

言霊と真心は、一切誤魔化せません。
そして誤魔化しが効くものは、本物ではありません。

同時に、今まで以上に、自分たちの手元に渡ってきた「もの」への感謝の気持ちも、一層深まります。

どのような想いで選び、作り、運び、渡すのか。ここにくるまでの営み・行程すべてに携わる人たちへの、感謝。

…それが、一杯のお茶であっても、同じこと。

「そこに、愛はあるんか?」
まさに、この有名なキャッチフレーズに尽きます。

Anju