縁の下の力持ち

清めに始まり清めに終わる

ことのは つづり, 縁の下の力持ち, 祈り, 季節, 行事, 想い, 神仏, 修行

Yamabushi cleaning the precincts. One of the most important spirits in Shugendo or any kinds of trainings is purification; cleaning. Let’s do something to make others happy, what goes around…comes around:D


「修験道を勉強したい」
「修行がしたい」

国内外問わず、お問い合わせが最も多いのが、上記の2件。

「修験道」と名がついていますが、この道は、日常・人生の生き方そのもの、の道であると思います。

山に入って厳しいことをするだけでなく、日常日々の当たり前を、どこまで当たり前に出来るか。どう人に社会に貢献できるかを考え行動するか。

儀式や作法の仕方を知っていても、例えば、1番基本の挨拶が出来ない、トイレを綺麗に使えない…人と人の間で生きる時間の中で、当たり前が出来なければ、何のために修行をしているの?と感じずにはいられない現実もあります。

「手段」と「目的」が逆になってしまってはいないか。

人が見ている時だけ、所だけ、ではなく、人が見ていない所で、何をどれだけ人のために出来るか。

修験道の1番始まりの素朴な想いと、役行者の1番基本の真っ直ぐな祈りを…「心構え」「祈り構え」「生き構え」を、今一度見直し、原点に戻る必要性を…感じずにはいられません。

Anju

*写真は、山伏の皆さんが、聖天大祭に向けて境内整備 掃除をして下さっています

縁の下の力持ち

ことのは つづり, 縁の下の力持ち, 季節, 想い, 修行

There are always somebody who never be shown on the table behind every single service.
But, here they are:D
We want to shed more light on them:)

*they are preparing for fire ritual for tomorrow as well as cleaning the precincts:)

大護摩の準備&境内整備が進行中の初夏の今日。

何にでも言えること。
何かが行われる前後には、表にはなかなか出ない人達の存在があります。




想った時、準備段階から、全ては既に始動しているということを忘れてはいけませんね。
尊い汗に感謝

Anju

アンチェーン

ボーダーレス, ことのは つづり, 縁の下の力持ち, 祈り, 想い

当山が目指す、本当の意味での”ボーダーレス”とは…

<アメリカチームと一緒に 笙の窟にて 20・04・17>
<滝行体験 21・04・17>

4月20日~21日にわたって、グローバルに修験道を若い世代に発信する目的で、アメリカチームによる撮影&取材がありました。

ただ滝行や登拝や勤行や瞑想をするのでなく、「する」という手段の目的は何で、「なぜする」のかを共に考え教えあい学びあい、想いと意見を引き出しあい、空間をシェアする機会に恵まれました。

派手な手段ばかりが目立って、パフォーマンスのように取り上げられることが圧倒的に多い中で、あらためて目的を再確認し、心の部分をしっかりと伝え繋げて行く必要性を感じています。

近年、海外からのお問い合わせ・ご参拝・修行や取材申し込みが増えています。しかし、私たちの中で、特に「外国人だから」という理由での、区別や特別扱いの概念は初めから一切ありません。
国籍や言葉が違うだけで、同じ生身の人間であることに変わりはなく、そこに心・想いがあるかどうかは、日本人も外国人も関係ないと思うからです。

「外国人に分かるはずない」
「外国人だったら誰でもいい」悲しかや、そんな風に考える人も中にはいるそうですが、そもそも相手も私たちと同じ、心を持つ人間です。

「そんな風に海外では伝わっていて、そんな風に捉えられているんだ!」
「え!そんなとんでもない訳され方されてるの?」

と、確かに時たまビックリする内容で、伝わっていたりするのも事実です。

でもそこで真っ向から否定し拒絶するのでなく、ではどうやって伝えることが出来るかな、どの言葉をチョイスしたら相応しいのかな、どうやってお互いの意見を引き出し合えるかな、決してどちらが正しくて間違っているかの決定戦ではありません。

視点や観点の違いはありますが、その視野を知れることは本当に貴重で、多くの学びがあり、同時にこれからの課題というのも多くでてきます。

分かり合うこと以上に、分かち合うことの大切さを感じます。

本当の意味でのボーダーレスとはどういった事をいうのでしょうか。

国籍や言葉だけでなく、性別・肩書き・出身地・宗派・ビジュアル・組織の大小・人数の多少・文化財の有無・・・一般的なインターナショナル化 グローバル化だけではなく、全ての人の心を解き放っていきたい様々なボーダー。

何より、心の向けどころが、もっとも重要なボーダーになっているように思います。

神仏へと繋がる光の柱は、我々の想いを結ぶ尊い柱です。向けるべき心の方向を誠にする、それが様々なボーダーを取り払える手段ではないでしょうか。

今こそ、心の向けどころを再確認する時だと思います。
1月に抱負としてあげた「unchain 解き放つ」が、まさに今起こっている真っ最中です。

Anju