Posts published on 6月 2022

祈り、にできること

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祈り、にできること

6月21日(火) 愛知県 平針北クリニック様にて、中部さい帯血採取施設 教育訓練内の講演を担当させて頂きました。
教育訓練では、医療従事者の皆様に、さい帯血移植によって救われる生命のお話と、1本でも多く保存数を増やすことへの情熱と貢献の意味、祈りと医療の結びをお伝えしています。

櫻本坊が大切にする想いの一つに「祈りと医療 -CAREとCURE-」の繋がりの重要性があります。

医学で身体は治せても、医学だけでは治しきれない「心」。
同時に、祈りで、折れた骨をくっつけること、怪我をなかったことにすること…は出来ません。でも、祈りは、心の支えと救い、生きる力となることはできる。

心のケア、人の心に寄り添い続ける使命の宿る祈りの現場で、日々想うこと。
お寺という場所が、いま必要な方の拠り所であってほしい。沈んでいる気持ちを引き上げる、言霊を持って帰ってもらえる…祈りのクリニックであってほしい。

櫻本坊という場を活かしながら、参拝者 祈願者 皆さまの笑顔で、毎日を満たしていきたいです。


日本赤十字社 近畿さい帯血バンク様とのご縁から始まり、各病院(産科 婦人科 小児科)で、医療従事者の皆様に向けて行われる教育訓練 講演担当は、今年で10年目です。

*中部さい帯血バンク <さい帯血ってなに?>↓
https://www.chubu-cbb.org/entry1.html

近年、血液の病気の新薬・治療の著しい発展が話題になっています
さい帯血は、赤ちゃんとお母さんを結ぶ「臍の緒」から、出産時に採取される「祈りの血液」です。さい帯血移植は、重篤な血液疾患の治療に役立っています。

出産を控えていらっしゃる方、身近に妊婦さんがいらっしゃる方、出産時の臍帯血 提供協力によって、救われる命があります。患者の家族にとっても、繋がる夢と未来があります。

深いご理解と温かいご支援をお願い申し上げます。

ここを去るとき

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その先にあるもの

吉野山から大峯山に向けての道には、代表的な4つの門があります

その2つ目の門が、金峯神社「修行門」-
ひとつひとつ、門をくぐっていくことの覚悟を知る。中途半端・いい加減・生半端な気持ちでは一線をこえるべきではない…結界をまたぐことの重みを知る。

最も重要なのは…修行門をくぐった後、その先進む道を間違わないように気をつけること。

暗闇が道を覆っても、自らを灯火として燃やし、周りを明るく照らす使命を自覚すること。

自らの心構えや歩む姿勢が、暗闇の方向へズレてしまわないように

「他人を尊重し、敬意をもって接することができないなら、ここを去れ」

2017年に、人種差別問題に対して発信された、米空軍士官学校 校長のスピーチは、修験の道にも通じます。

修行門を去らねばならぬ日が訪れないように、常に、自分がいま歩む道を、振り返る−

来た道の先に、門はまだ、存在していますか?