祭禮

役行者と疫病退散

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役行者と疫病退散

役行者の伝承の中で、天皇をはじめ教科書に名が載る人物達の病を、祈祷で治癒した、というものは多く伝えられています。

また奈良の1300年の歴史を持つ和漢方薬「陀羅尼助(ダラニスケ)」-

今では主に胃腸薬として有名ですが、もとは、疫病が流行した文武天皇の御代に、役行者が創薬し病人を治癒していたことから始まりました。
どの世も、疫病の歴史は繰り返されています。

そしてどの世でも、最終的に…祈ることしかできない、その想いも何一つ変わっていません。

ウイルスも、祈りも、どちらも目には見えないものですが、どちらの力も、時に光と闇を脅やかす脅威と化します。

いま、私たち1人1人を含む、全人類が捧げ続ける共通の「祈り」が、一刻も早くウイルスの早期収束・疫病退散へと結ばれるよう… 日々、櫻本坊の御本尊 役行者の御前でも、絶えることなく祈祷護摩を焚かせて頂いております。

Anju

*陀羅尼助が感染症に効果があるという内容ではございません。
創薬の歴史として紹介させて頂きました。

自分の後ろ姿は自分では見えない

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自分の後ろ姿は自分では見えない

吉野山の夏のお祭り、奇祭とも称される「蛙飛び行事」が斎行される七夕の本日-
*今年は僧侶・関係者のみで厳修されます
大峯山上で神仏を侮辱した不信心な男が、カエルの姿に変えられ、心をあらためたのち、読経の力で人間に戻してもらった…

人間の心に巣食う弱さや傲慢さ、戒めと改心の道が問われるお祭りです。

修験道の聖地らしい、常日頃から自分の心の在り方を見直す…尊い意味がこめられています。

これは修験者にも全く同じことがいえます。

時に私たち人間は「自分1人の力で成し遂げた」と思い上がってしまう弱さを持ち合わせています。

周りで様々な形で支えて下さる人達の理解があり、何より…自然に護られ、神仏に導かれてこそ可能になる「修行」。

「今を生きる行いを修めていく」姿勢は、謙虚で、他者を想い、お互いを敬う心があってこそだと、修験道の聖地で日々感じること。

現代では、実際に蛙に変えられることはなくても…
着衣している装束の着方、足もと、法具の持ち方、法螺貝の音霊…日常での言葉のチョイスに人相、後ろ姿 歩き方にも…
その人の心の在り方・生き方が、全てに写し出されているのは確実ではないでしょうか。

Anju

まつること

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まつること

昨日は夏越の大祓
本日より、2020年も下半期に突入しました。

今年は何もかもが異例の年で、全国の多くの社寺の行事の縮小 中止 延期が相次いでいますが、それは修験道の世界でも同じです。

こんな時だからこそ…?
でもよく考えると、どんな時であっても、変わらず、神事祭礼法要護摩…神仏へ祈りを捧げる儀式は、決して絶えることなく斎行されています。
神仏を祀る(祭る)ことを、人間の都合でやめることはできません

何事も努力を決して怠らないことがベースにあり、決して「当たり前」ではない日々の祈り。
そして、表に出ないことがほとんどの、祈りの現場。

それぞれの中にある「光」を磨く祈りの現場を、引き続き護持していく所存です。

Anju