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自分の後ろ姿は自分では見えない

自分の後ろ姿は自分では見えない

吉野山の夏のお祭り、奇祭とも称される「蛙飛び行事」が斎行される七夕の本日-
*今年は僧侶・関係者のみで厳修されます
大峯山上で神仏を侮辱した不信心な男が、カエルの姿に変えられ、心をあらためたのち、読経の力で人間に戻してもらった…

人間の心に巣食う弱さや傲慢さ、戒めと改心の道が問われるお祭りです。

修験道の聖地らしい、常日頃から自分の心の在り方を見直す…尊い意味がこめられています。

これは修験者にも全く同じことがいえます。

時に私たち人間は「自分1人の力で成し遂げた」と思い上がってしまう弱さを持ち合わせています。

周りで様々な形で支えて下さる人達の理解があり、何より…自然に護られ、神仏に導かれてこそ可能になる「修行」。

「今を生きる行いを修めていく」姿勢は、謙虚で、他者を想い、お互いを敬う心があってこそだと、修験道の聖地で日々感じること。

現代では、実際に蛙に変えられることはなくても…
着衣している装束の着方、足もと、法具の持ち方、法螺貝の音霊…日常での言葉のチョイスに人相、後ろ姿 歩き方にも…
その人の心の在り方・生き方が、全てに写し出されているのは確実ではないでしょうか。

Anju

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