祭禮

中今を生きる -千体地蔵尊大祭-

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中今(なかいま)を生きる -いま このとき ここ-

当山では、各お堂 各神仏のご宝前での各種祈願・お祓いだけでなく、お供養もさせて頂いております。
(地蔵堂 千体地蔵尊の宝前での各種お供養様子✨)

毎年 8月24日に厳修致します、千体地蔵尊大祭(地蔵盆法要)が近づいて参りました。

当山に於いて、永代供養(地蔵尊像立)・お塔婆をされている方、また先祖供養・水子供養を望まれる方、また「今 生かされている生命」への感謝や、魂への様々な想いと向き合いたい方…とご一緒に、地蔵尊の御前で祈りを捧げる大祭です。

https://sakuramotobou.or.jp/event/2019/20190824.html
(地蔵盆大祭の様子✨)


神道に「中今(なかいま)」という言葉があります。

今この瞬間を、今できる100%で生き、人生を全力で価値あるものとしていくこと。

過去 現在 未来、私たちが「この瞬間」に生きているのは「現在」「今」です。

同時に、過ぎ去った過去も「あの時」は「今」真っ只中で、「今」は次の瞬間には「過去」となり、いずれ「未来」は「今」となっていく。

時間も一如(いちにょ)-

気の遠くなるような長い歴史と時間、そして数えきれないご先祖様たちの「ご縁」によって、今自分の命が継がれ、この時代に生きている奇跡。

生かされている自分の命は、自分1人のものではなく、「他人事な命」も存在しません。

人間だけでなく、宇宙 自然 植物 動物を含む、すべてのイノチは繋がっているから。

多くの人の想いと祈り、愛を引き継いで、生命の真っ只中である「今」を生きる責任と使命が、私たちにはあります。

いま このとき ここで「ど真ん中」をどう生きるか。

数えきれない人たちの祈りを受け、生かされている自分のイノチ 大切な人たちのイノチに、感謝の心を片時も忘れない

同時に、自分たちの後で繋がれていく、奇跡そのもののイノチへの祈りを捧げる日にしたいと思います
(清水地蔵尊✨清らかな水のようにイノチは巡る✨子安・子授け・安産祈願をされる方も多く、御礼参りのご報告を頂く機会も多いです✨)

Anju

未来のために「今」どう生きるか -大峯山寺 慶讃法要-

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未来のために「今」どう生きるか-

季節は葉月
本日13時より、大峯山上 大峯山寺 本堂にて、慶讃法要を厳修させて頂きました。
ただいま大峯山寺本堂では、「奉祝 天皇陛下御即位記念」と致しまして、本尊 秘仏 蔵王権現尊像が、9/23までご開帳されています。
大峯山を護持する5寺院が、5月〜9月の各月 法要をさせて頂いており、8月は櫻本坊の担当です。
平日にも関わらず、出仕・参列下さいました関係者・行者・ご信徒の皆さまに深く感謝申し上げます。

あらためて「大峯山」という御神体について考えさせられる、令和の「始まり・原点の年」となりました。

大峯山あってこそ、御神体を護らせて頂いているからこそ、里の寺院の「祈りの光の柱・糸」は、太く揺るぎないものとして神仏と繋がっているということ。

1350年もの間、激動の時代もあった中で、大峯山を必死に守り抜き今に繋げて下さった、数え切れない方々の祈りと想いに感謝を申し上げるとともに、微力ではありますが、私たちも全力を尽くしていきたいと、胸にこみ上げる想いがあります。

「今だけ」良ければイイ、ではなく、100年後 1000年後の未来のために、「今できる」ことを常に考え実行し、未来で携わる方達の笑顔と誇りのためにも、引き続き謹んでご奉仕させて頂く所存です

皆さま、どうぞ引き続きご支援賜りますよう、お願い申し上げます。

Anju

ご奉仕の心得

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ご奉仕の心得 -日々の生活の行いに全て繋がっている-

毎月1日と15日は月次祭とし、全てのお堂とお社に、御神饌をお供え致します。

御神饌を準備させて頂く行程と時間は、自然と心穏やかになり、準備の段階から既に、清めと祈りの儀式であり、神仏との対話であると実感します。
御神饌の準備は、大変有難いご奉仕です
大切な人・家族の喜ぶ顔を想像して、食事を作る…そのような気持ちにも似ています

各お堂 お社によって、それぞれの神仏へのお供え物は異なります。(お寺で代々受け継がれる伝承に則る)

神仏がお喜び下さることをさせて頂ける…毎月1日と15日は、ご奉仕の心得を再確認する日でもあります。

御神酒を注ぐ時、御米を洗うとき、御塩を盛るとき…ついつい事務的になりがちな、何の変哲もない単調な作業は、おのずと丁寧になり、心がこもり、大変尊い時間となる

御神饌だけでなく、境内の清掃や 堂内のお掃除、大祭や護摩の前後の準備に片付け、お供えの御餅作り、ご開帳期間中の受付に案内作務…年間を通して、見えないところでの清めに始まり、多くの方のお支えとご奉仕があって「その日」のお祭や護摩は斎行でき、日々気持ちよくご参拝の皆様をお迎えできます。

「ご奉仕している」ではなく「ご奉仕させて頂ける」という謙虚さが大切です。
「ご奉仕したから、人にこう思われたい、見られたい」「ご奉仕してるんだから、感謝してほしい、あれが欲しいこれが欲しい」はそもそも「ご奉仕」の本来の意味と心の向けどころが違います。
なによりも、神仏のより近くで「ご奉仕させて頂く」ことへの感謝の気持ちが大切です。

誰のため 何のために「ご奉仕」をするのか。

神仏に
「仕え奉る(つかえたてまつる)」のがご奉仕

真心でしか、祈り想いは届きません。
真心しか、心も物事も、動かせません。

神仏は すべて 必ず 観ています-

Anju

*教訓:ご奉仕の心得から「得る心構え」
誰かにお出しするお茶一杯も、「美味しく飲んでもらいたい」「元気になってもらえますように」と、心を込めるようになります。
それが相手への思いやりとなり、全ての命への感謝と祈りへと繋がります。

榊を御神前にお供えするために、枝を切らせて頂く。自然のイノチを頂く。感謝と敬意を持って榊の木やお花(献花)と向き合うことも大切な心得です