祭禮

たてまつる

ことのは つづり, 祈り, 季節, 祭禮, 行事, 想い, 神仏, ことば

「まつり」のホントのこと

銀木犀の華麗で甘美な香りが境内中に漂う今日この頃
人生で1度はぜひ香って頂きたい…!毎年そう心から願って止まない、全てに魔法をかける不思議な魅力を放つ香り

秋に移り、来たる10月1日・11月11日は、吉野聖天大祭・天武天皇祭。
ほとんどの法要神事の名前につく「-祭」。

皆さんは「まつり」と聞くと、何を思い、どんな感情が湧いてきますか?

まつり まつる 祭り 祀る 奉る 間と間をつり合わせる 神様が降りて来られるのを「待つ」…

祭の最も大きな意味目的は、神仏に「たてまつる」こと。

神仏が喜んで下さることを、私たち人間も喜んでご奉仕させて頂く。
真心こもるお供え物を、みんな心を1つにして、神仏へお供えする。

神仏も人間も、ハッピーに「祭」を楽しむ原点には、今年もお米や農作物の実りがあったこと、また日常の「当たり前でない当たり前」の幸せに感謝し、真っ先に神仏へ「お供えをする」尊い喜びがあります。

全てに宿る八百万の神々に、同じく共に、全てに宿る仏たち。
人間は、目に見えているものよりも、目に見えない働きによって「生かされ」「動かされ」ている。

「生きている」ことと「生かされている」ことの言霊の重みの違いを知ると、神仏のためにさせて頂く「まつり」は、私たち人間が示せる大きな敬いと感謝の気持ちの表れであることは明らかです。

着々と進む、当山秋の2大「まつり」への準備

今年も、神仏へお祭りをさせて頂ける喜びと、御扉をご開帳させて頂ける尊さに、既に胸がいっぱいです

Anju

巡って踊って歌って

祈り, 季節, 祭禮, 行事, 想い, 神仏



We had Benzaiten ceremony today: the goddess that protects the flow of water, also worshipped for its blessings of the performing arts, music, dance and speech. Let’s dance and sing freely in the rain, like nobody is watching!

本日、吉野弁財天の祭礼を執り行わせて頂きました。

水の循環を司る女神は、同時に芸能の女神でもあります。

言霊をのせたコミュニケーション、ダンスの動きの滑らかさ、歌うその声の艶やかさ。

伝えたい想いや心を届ける方法は様々です。

滝の水が、長い年月をかけて岩を打ち砕くさまを知って、色々感じることがありました。丸く丸く岩を削っていく水のしなやかさ。

まーるく、まーるく…全てを調和で包んでいく。

当山の軸にある、心の底からの想いと祈りも、時間がかかってもいいので、確実に届きますようにと、願ってなりません

Anju

オオカミと共に駆ける-高倉稲荷明神 祭礼

祈り, 祭禮, 行事, 神仏

Not only sunshine, but also wind and rain are necessary for growth of grains. Ceremony for Kami that rules these essentials was held this morning, appreciating the connections of everything that has life:D


本日7時より、高倉稲荷明神の祭礼を執り行わせて頂きました。

こちらの鳥居で結界を護り、様々な魔や闇を祓って下さるのは、真っ白な2匹のオオカミだと伝えられています。

ふと、いつも、もののけ姫に出てくるオオカミをイメージします

日常を社会を人生を生きる中で、関係のない命なんて存在しない。形として見えないだけで、いつも側で寄り添ってくれている多くの心や祈りがあり、全てが繋がっている。

真っ白なオオカミ達も、きっとその1つ

心強いですね!

毎日の命を満たしてくれる食物と、種を育ててくれる自然への感謝の気持ちを込めて。そして何より、全ての方の毎日に、光が爛々と満ちることを祈って


Anju