祭禮

天武天皇祭

祈り, 祭禮, 行事, 神仏

本日は天武天皇祭が執り行われます

はるか1350年もの遠い日、天武天皇が夢の中でご覧になった、真冬の雪景色の中の満開の桜
その夢から全てが始まった、櫻本坊の道

天武天皇 役行者 角乗和尚(当山第1世)の運命的な出会い

それぞれの想いが繋がれ続けて至る今日

10月1日 聖天祭により、原点に戻りました
そして本日 天武天皇祭により、『はじまり』の幕が新たにあがります

本日11月13日 午後13時より
天武天皇御神徳法要 (神仏習合の貴重な法要)

謹んでご案内申し上げます

雨降って地固まる

祈り, 祭禮, 行事, 想い, 神仏

毎月1日・16日は、聖天さんのご縁日です。
そして本日10月16日は、満月!
聖天祭・十一面観音ご開帳法要が執り行われました10月1日は、新月でした。
月の満ち欠けと万物との繋がりや引き寄せを感じながら、本日のブログを書くに至りました。

10月1日・新月の夜、予報通りの雨による不安定な夜空。
しかし、真夜中12時頃に、空を覆っていた真っ黒な雲が晴れ、天の河に近いと言っても過言ではない、満天の星空が見れた時間帯がありました。
新月の夜空の時にこそ見れる、漆黒の空に映える、まばゆい星の輝き。
少しすると、また分厚い雲に覆われ、しびしびと雨が降り始めました。

太陽も月も星も、それぞれ発する光は違っていても、必ずそこに、空に天に、輝いていることは確かです。
月は、雲に覆われていようがいまいが、姿が見えようが見えまいが、地球の周りをまわり続け、海の満ち引きや自然界・または人間の身体のサークルといった、循環を促してくれていることには変わりません。

光はいつもそこにある。
雲に覆われて、目に見えてその光を見ることができなくても、そこに光があることに変わりはない。
目をつぶってみて、心に浮かぶその希望の光を心で見る、星の王子様になりきった、1日の夜でした。

聖天祭

そして、迎えた1日の朝は、降り続ける雨。
しかし、この雨は、浄化の雨であって、十一面観音さんの喜びの雨だったのではないでしょうか。
観音さんは「陰」を好むといわれており、雨であったり月光であったりする、と、ある書物で読んだことがあります。
そして、不思議なことに、13時からのご開帳法要の頃には雨はやみ、聖天堂に向かって太陽の光が真っ直ぐ射していた風景が、とても印象に残る法要でした。

そして芳しく咲いていた銀木犀の最後の花びら達が、この日散りました。

本年度より、聖天祭の法要内容と時間帯が変更になり、その変更の通知や伝達に関しまして、皆さまにもご協力頂きましたこと、誠に感謝申し上げます。

歴史の中で長く続いていたことを、本来のあるべき形・姿に戻す、初心に帰って軸を立て直す、変えていく、ということは、当然ですが、たった一晩・一日でガラッと変わるものではありません。もちろん、立て直した軸の「根」をゆるぎないものにしていくにも、そこら数年でできるものではありません。
「リフォーメーション・改革」と「レボルーション・革命」の違いにも言われるように、ゆっくり時間をかけて変えていき徐々に受け入れていくか、パチッと指を鳴らした瞬間にすべてが変わりすぐに受け入れる必要があるか。
それが、どの状況で、どう受け取られたであっても、どちらであっても、どちらにも、そこに至るまでの長い長い道のりがあり、重ねられてきた深い想いと祈りがあり、「変えていく・変わっていく」必要があったから、それが全ての原点である、と個人的には思うことです。そして、これから更に積み重ねられていく祈りと言動力と、真心の日々が続いていきます。

法要の内容が変わったとしても、神仏に向ける心に限りはありません。
参拝者の数の多少に関係なく、その場にいる人の心と、神仏の心が共に一つになれば、必ず祈りは繋がるはず。
護摩がまさにそうです。護摩は、コスプレイヤーによるキャンプファイヤーでは決して、決してなく、祈りを神仏と繋ぐ神聖な法要です。護摩木1本1本にこめられた、1人1人の想いを繋ぐ。
でも、そこに、心がなければ、何も始まりません。
人間の都合だけで、人間だけで盛り上がる形ではなく、何よりも神仏が求められる望まれる喜ばれる形で、人間として出来ることを精一杯させてもらう。「ご奉仕」は神仏へ向けてすることである、と。
そのもっとも根本な初心こそ、今の時代に、あらためて見直す必要があるのではないかな、と自分を含め、心の向け場所や向け方を考えさせられます。

真心こそ、神仏の、そして人の心を動かす原動力。
目に見えることでないことほど、難しいけれど、その真心を持つことが、日々日常を「生きる」ことであり、「祈り」の意味なのではないかな...

祈願の前に、まず感謝をする心。
今年の10月1日の変化は、その原点へと心を戻し、そしてこれからも続く祈りの道へ心を進ませてもらえた日でした。

皆さまにとっても、1日にスタートした新月が、今日の満月へと満ちたように、心が充電された日々でありましたように^^

Anju

花まつり〜縁の下の力持ち〜

祭禮, 植物&食物

4月8日はお釈迦様の誕生日!
当山でも様々な催し事が行われました。

今年は、歌手の櫻-sakura-さんによる歌の奉納、毎年来て頂いてる仙台出身の「幻創」さんによる和太鼓の奉納、本堂でのお釈迦様誕生仏への甘茶かけ、そして大護摩法要がありました。

櫻さん

当山の法要事の中でも、参拝の方が多く、非常に賑わいのあるお祭りで、沢山のご信徒さんもお手伝いに来てくださいます。

そ・こ・で!
このブログを通して伝えていきたい事、その一つに、櫻本坊を支えて下さっている縁の下の力持ちの方々の存在。
・・言い方を変えれば、裏方の存在です。

法要・神事の様子を中心に書くのが目的ではありません。
なかなか表に出ない(まだまだ知られていない)櫻本坊の軸や想いを、沢山の方にお伝えしていきたいです!

ご信徒さんへのお昼ご飯のお接待には、毎回、全て手作りの薬膳・精進料理や精進弁当をお出ししますが、食べる方の健康と幸せを願いながら、作ります。

おにぎり
(今回は、佐藤初女さん風”おにぎり”2つ・お漬物・ひじき蓮根・車麩フライ)

「美味しくなあれ!」
「笑顔で食べてくれますように!」

と、例えば今回のようなおにぎりの場合、お米一粒一粒に愛情をいっぱいこめて、ぎゅっぎゅっ、と握ります!
思わず、握りながら、言葉に出して皆で唱えるように言ってました!

「昔の人は、般若心経を唱えながら、おにぎりをむすんでたんよ^^」

そんなお話も聞くと、いっぱいの愛情が伝わるツールである「ご飯」の深さと、日本人の精神を感じました。

この時も、作り手も笑顔で楽しく^^
作り手の気持ちは、必ず食べる方に伝わるからです^^

実際のところ、食べてしまえば一瞬!であることが多い「食事」ですが、目に見えない所では、人の手による、このような「想い」や「祈り」が存在します。

台所

握る!
詰める!
よく聞く言葉「大黒」ですが、台所は、どこの家庭でもそうですが、とっても神聖な場所。

家族のための一番最初の薬局であり、また「地・水・火・風・空・識」全てが良いハーモニーで存在する場所です。

マクロビオティック・食養医学・薬膳・精進・薬草・・
(当山の大黒柱の奥様はマクロビオティック師範卒業、現在も薬膳・食養医学のクラスを受講しており、常に学びを深めているエキスパートです)

来られる方の心身の浄化とケアを願う台所とは、護摩と同じように「祈りの現場」。
外の護摩やお堂での法要だけが注目されがちですが、根本にある軸の中心の一つに「大黒」が存在していること。

お餅つきも同じこと。
古来、お餅つきも、神様にお供えする神事です。
仏様・神様・そして皆さんの手に渡るまで、様々な方の支えがあってこそ実現します。

おかまさん
おもち1
もちつき
森さん

草部さん

参拝の方が見守る中で、神事として、護摩道場で、お餅つきは執り行われます。

お餅つきは体力がいること、出仕者の方々の、特に陽性な氣を入れてついて頂きます。
外国の観光客の方には大人気で、よく質問を受けた場面でもありました!

まるめる!

まるめる2!

ついたおもちを丸くまるめて〜

こちらは、おばさま方の優しい、真心いっぱいの氣が入りました^^
陰陽の氣がぎゅうっと詰まったおもち。

台所は、こんな素敵な笑顔の方々にも支えられて、朗らかな雰囲気の中、ここからも、人へ愛が届けられます。

甘茶1

甘茶2
花まつり!といえば、甘茶!
当山の甘茶(made in japan)も、漢方薬局さんから毎年取り寄せています。
生薬として知られていて、サポニンが成分として入っているので、中枢神経への鎮静効果が期待でき、心の平安をサポートしてくれます。

サポニンと聞くと、朝鮮人参を思い浮かべるのですが、副腎皮質ホルモンの分泌を促してくれ、ストレスに負けにくい心身へ導いてくれるので、甘茶にも似た働きがあることになります。

またアンチ アレルギー・アンチ エイジング効果もあり、この時期ですと、花粉症にも良いですね^^
個人的には、入浴剤に使用するのが好きです^^

お寺・神社・教会など、『祈りと植物(医学)』についても、こちらのブログで色々お話していきたいな、とも考えています^^
(当ブログ担当者は、植物療法士の免許保持者です)

今年の花まつりも、無事終えることができました。
たくさんの方の支えと協力に恵まれ、そして祈りと愛が満ちた日でした。
ありがとうございました。

皆さんにとっても、今日という日が、愛に溢れた1日でありましたように^^

by anju