大峰山

唯一心に届けられるもの

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唯一心に届けられるもの
“Three things cannot be long hidden: the sun, the moon and the truth.“ -Buddha

「生きる行いを修める」ことを「修行」と、櫻本坊では常にお伝えしています。
つまり儀式中の作法や技術、山の中、もしくは社寺 聖地の中だけが行場ではなく、日常・社会・職場・家庭・人生全てが行場。

その「生きる行いを修める」なかで、毎日、私たち人間は知らず知らずのうちに罪を作っています。

小さな嘘、小さな誤魔化し、小さな陰口、小さな批判・小さな殺傷(食物 動物 植物 虫)…「小さな」ことが積もり重なると、いずれ「大きな」渦となり溜まっていく罪。

日常で、どれだけその小さな罪に気付き、反省し、努力し、感謝し、自他への思いやりある言動を選択していけるか。

常に私たちは選択しながら、生きています。

そしてその選択は、やがて人柄・人相・習慣・言葉・雰囲気・生き方となり、必ず相手に伝わっていきます。
ごまかしが効かない「心」「言霊」の時代に、今生きている私たち

「生きる行いを修める」には、心を投入することが同時に伴っていなければ、意味がありません。

神仏にも人にも、その「御心」に確実に伝わっていくのは…ごまかしが一切ない「真心」です。

Anju

いちごいちえ

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いちごいちえ

10月1日、吉野聖天大祭を滞りなく斎行せて頂きました。

ご参拝下さった皆様・出仕して下さった行者の皆様・心を向けて下さった全国の崇敬者の皆様、ありがとうございます。

1日零時、曇り夜空の中始まった聖天尊浴油秘法供。
法要が始まると、月が雲間から顔を出し、明るく…静かに法要を見守ってくれているようでした。
また、山の水が豊富な時にしか出ない境内安寿瀧の水が、示し合わせたかのように流れ、清らかな音霊がひとつ、法要に加わりました。

月・星・水…
夜空・天空・自然の計らいを見させて頂くことが、この大祭の、1年ごとの「答え合わせ」、そう毎年感じずにはいられません。

そして、午後1時からの、ご本地仏 十一面観世音菩薩さまの祭礼。
祭礼が始まる直前に、合図のように歌う青い鳥。
櫻本坊に毎日来てくれる青い鳥たちも、祈りと共にいてくれています。

大護摩の炎は天までのぼり、香煙に射し込む太陽の光の筋が、なんとも言えない有り難い時空間でした。


どのような情勢の真っ只中であっても、1000年絶えることなく続けられてきた祈りの在り方…人間として今できる最大限の努力を捧げさせて頂く。神仏へ向ける気持ち・想いは何一つ変わらず、祭りの「重み」は同じ。

神仏の御前に奉られているご神饌ですが、神仏へ献上し奉るお供物が「ある」ことは、決して当たり前ではありません。

山のもの…海のもの…御食御酒…自然の恵みが今年もあり、多くの方が共に心を向けて下さるからこそお供えできる「ご神饌」–

「一期一会」
こうやって、祭礼の日を目的に、共に心の準備をすすめ、各地からお越し下さること。共に祈りを捧げる時間を当日過ごせること…すでに結ばれているご縁と、その瞬間の「重み」をあらためて感じました。

「調和」「ご縁」「むすび」…どの時代においても、原点にある人間の最も大切な心の部分を忘れない。

今 ここにある「当たり前」の始まりと奇跡を忘れず、今日という1日も…皆様にとって、かけがえのない「当たり前」の時間でありますように−

Anju

修験道は愛

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修験道は愛
全てに八百万の神仏が宿り、生まれながら神仏にいつも護られていることを「知っている」…

日本人が本来持つ、自然(生命)を内側から捉え見ることができる精神性と、多様性の尊重。

日本の「有り難い」という言霊と精神性こそ、世界を平和へと先導していける揺るぎない「愛」…つまり「祈り」だと思います。



神と仏・その道と教えを区別せず(神仏習合)、共に祀り仰ぎ尊ぶことが根本にある修験道。

全ては自然に生かされ、全ては自然に還っていく…その光の中で、我々は浄化させて頂き、そして「他者と社会のため」を常に胸に、すすむ。

毎日の「小さな」幸せとミラクルの連続に感謝し、目の前の生を受け入れて、生きる。

そして誰もが平等にいずれは死を迎える事実を受け入れて、生きる

受け入れることの、幸せ。
中今: いまここにある生命に、愛をこめて。
Anju