地域柄、桜の影に隠れてしまう、梅ー
吉野山にも、たくさん梅が咲いていることに、今年あらためて気付かされました。
当寺院 高倉稲荷明神社前の枝垂れ紅梅も満開となり、ふくよかな香りが美しいです。
花は、その最も華やかな時であっても「私を見て!」と声に出したり、場所を移動してまで誰かに見てもらおう、なんてしません。
生まれ生きる場所で、それがどんな山奥でも谷底でも、誰かに見てもらわなくても、季節が巡り、咲く時は咲く。
そしてその美しさと佇まいには、どんな言葉にも表せない迫力と、説得力がある。
声が大きい者の意見が、何でも正当化されやすい人間社会の中で、忘れてはいけない「当たり前を当たり前にすること」を、自然はいつも私たちに教えてくれています。
風を味方に、香りが遠くまで運ばれ、どこかでその香りに癒される人がいてほしい。
そのような人になりなさいと、季節折々の花々に教えられる、人とて大切なことー
「天武天皇 夢見の桜」(枝垂れ桜)開花宣言🌸
見頃は、今月末の予想です🌸
吉野山全体も、蕾がピンク色に染まってきています。吉野山の桜が、多くの方の心の大きな癒しと再生力へと結ばれますように。