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蛙にならなくても

七夕の日は、吉野全山をあげてのお祭り「蛙飛び行事」が行われています。

大峯山上で神仏を侮辱した不信心な男が、カエルの姿に変えられ、心をあらためたのち、読経の力で人間に戻してもらった…

人間の心に巣食う弱さや傲慢さ、戒めと改心の道が問われるお祭りです。

修験道の聖地らしい、常日頃から自分の心の在り方を見直す…尊い意味がこめられています。

時に私たち人間は「自分1人の力で成し遂げた」と思い上がってしまう弱さを持ち合わせています。

周りで様々な形で支えて下さる人達の理解があり、何より…自然に護られ、神仏に導かれてこそ可能になる「修行」。

「今を生きる行いを修めていく」姿勢は、謙虚で、他者を想い、お互いを敬う心があってこそだと、修験道の聖地で日々感じること。

現代では、実際に蛙に変えられることはなくても…
…日常での言葉のチョイスに人相、後ろ姿 歩き方にも…
その人の心の在り方・生き方が、全てに写し出されているのは確実ではないでしょうか。

毎年、神事・行事出仕のため来られる、福井県若狭 行者講の皆様が、今日は当寺院に入宿されます。

また明日8日は、行事の一環として、大峰山への登拝修行が続きます。

朝3時の朝食後、4時半に出発し、道中、山の神仏へ祈りを捧げながら、平均10時間ほどかけて大峰山上へと登拝。

先ほど19時半、当山本堂に於いて 行者講の皆様と共にお護摩が焚かれ、明日8日 大峰山登拝修行に向けての、神恩感謝・道中安全が祈られました。

夜の境内に響く、皆さまの読経の声✨

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