12月7日(木) 兵庫県 甲南大学にて、非常勤講師として「死生学」の講義 「日本の死生観」を、担当させて頂きました。
年々、「死生学」への受講人数が増えているそうで、今年は、去年の倍の160名の生徒さん達とのご縁に恵まれました。
毎回授業の後に、生徒さん達が書かれたコメントペーパーを頂くのですが、本当に真面目に、純粋に、真摯な言葉がびっしり書かれていて、とてもやりがいを感じる時間を頂いています。
修験道・山伏、という言葉を聞くことも初めて、普段お寺に行くことも、お坊さんに出会う機会もほとんどない、という若い方が多いなか、本講義を通して「あらためて自分のルーツを大切にしたいと興味が湧いた」「親しみを感じた」「腑に落ちた」と非常に前向きに捉えて下さること。
嬉しかったのは、「自分が知らないところで、誰かが修行し皆のために祈ってくれていることを知って、優しい世界がまだこの社会にあることに希望がわいた。私もちゃんと人生と向き合って、人を大切にして、生きていきたい。」という言葉です。
お互いの姿は見えなくても、何をやっているか分からなくても、世界のどこかで、誰かが誰かを想い、人を想い、社会を想い、どこかで必ず、全ての生命は繋がっていることに気づく。
想いにこたえていく、形として目に見えなくても、その先に結ばれる心を、信じてー
講義は、14日(木)も続きます✨
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極めて現実的で「実践的」である修験道の世界観から、「死」をメインにお伝えするのではなく、「生」を前向きに見つめ直して頂き、「明日からではなく、今から出来ること」を考えるきっかけになれば幸いです