地蔵堂にかけられている「地獄絵図」、お寺の仁王門から入る折、真っ先に右側に見える絵図です。
お寺の境内や堂内には、さまざまなものが置かれています。
それも何気なく、さりげなく。
そのひとつひとつに、先人たちが伝え続ける、神仏の教えが込められていて、必要なタイミングで「はっ!」と気づきがあります。
良い人・悪い人は、もともといない。
良いか悪いかなんて、自分が勝手に決めてることで、自分が相手の存在を作り出してるに過ぎない、のかもしれません。
私たちは、常に自分を定義する存在、対比する存在、を必要とします。
私たちはみな、本質的に、生まれながらに、善い心を持っている。
信じようと努力しても、裏切られたり傷ついたり、不快感を抱いたり。現実では、誠実さだけでは、心が挫けそうになる時もあります。
しかし、そのモヤモヤやザワザワの中で、自身の善良さを手放さず、信念と勇気を持ち続けたい。
善と悪もひっくるめるめて、全部持っている私たち。
お互い様、な私たち。
自分と人の、善い心と、優しさを、信じ続けたい。
信じ抜きたいと、明後日の地蔵盆法要を控えるタイミングで、地獄絵図から問いかけられる「善と悪とは」…✨