本日 午前7時、当寺院中庭に坐わす高倉稲荷明神社にて、例祭を斎行いたしました。

当社には、山(自然)そのものをご神体とする、奥深き心あたたかい山の神が鎮座されます。
山に入る者(仕事・修行)を守り、我々の心の最も弱い所に潜む「魔」を祓って下さいます。
またこちらの鳥居で結界を護り、様々な魔厄病災を祓って下さる眷属は、古来からの信仰が残る真っ白な日本狼達で、起死回生へ導く役を担うと伝えられています。
法要祭礼の時間は、神仏と私たちの間に存在する、「結界」という沈黙の領域を前にして、いかに不必要な思考や情報を削ぎ落とし、「今ここ」に集中すべきかを、意識させられる貴重な時間でもあります。
神仏は、私たち人間に、直接声に出して語りかけることはありません。
しかし、目の前で起こるすべてのさだめを、じっと観つめ、耳を澄まし聞いて下さっています。
たとえ目を閉じ、黙っていても。
どんなことが起こっても微動だにしない、その寛大さの裏側に、我々と共に喜び、悲しみ、耐え、挑戦する側で寄り添って下さっている気配。
その気配を、信じる。
その気配と沈黙を前に、手を合わせ祈る時間の平安さが、日常の心の平安に繋がっていきますよう、いつもいつもお祈りいたしております。