祈りと医学 ~CareとCure~
明確な出口と指針が示されない社会の動きの中で、自粛疲れのピークを感じている人も増える一方。
余裕がなくて、不安が拭い切れなくて、心まで疲れきってしまって…すると人への当たりもキツくなりがち。
ハッと気づけば、人に優しくできない自分がいて、そんな自分への自己嫌悪もでてくる…
こういった、心の感染のループに入ってしまいます。
近年では、社会・人生の中での社寺の役割は薄れていくばかりで、形・手段ばかりが前に出て、心・目的は置いてきぼり、そのような現状があったように思います。
身体を治す(Cure)のが医療従事者の皆さんであるように、心を癒す(Care)役割にあるのが、本来の神社仏閣の役割であると、あらためて想うことです。
心が荒んでしまったままで、この先も当面過ごしてしまうことを、少しでも食い止めるために、神社仏閣という場所は社会に何を提供できるのか、原点回帰。
誠実さ・正直さ・真面目さ・思いやり・優しさ・希望・愛・想い…そして祈り。
誰もが持っている心の力。
形のないこれらの力が、心の治癒・平安に繋がっていくよう、社寺の本来の役割を果たすために、今できることをする。
それが、満月の今日決意する、私たちの誓いです。