縁の下の力持ち

いっぽん。

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いっぽん。
「道」と名のつく教えの根底にあるもの…それは「清めと祈り」

茶道・香道・華道・書道・剣道・柔道…そこには、決して技術だけでない、「他者を敬い想いやる心」を育てるスピリットが軸にあります。

「礼儀作法」がかならずあります。

それは、神道 仏道 修験道も全く同じ
また、人が生きる道(人生)にも言えること

それぞれの役割を示す、肩書(職業)や服装(装束)がある。
しかし、結局は「人間」という部分で見つめ直した時に、果たしてその人の後ろ姿は、社会で共に生きる人として尊敬できる背中かどうか。

自分の後ろ姿は、はたして人として、恥ずかしくない生き方をしているだろうか。

互いを敬い想いやる言動=礼儀作法

その「当たり前を当たり前にする」心構えに怠慢にならないために、まずは自分自身の心と言霊・行動を清めることが、「修行」の核ではないでしょうか。

Anju
*写真は漢字の「一(いち)」
たった一本、真っ直ぐな一線を引くことが、複雑な模様を描くよりも、難しい。
一切誤魔化せない、その人の人柄 心 生き方が最も表れる、最もシンプルな、いっぽんの線。
櫻本坊は、その一本の道(軸)をブレさせない「心の向かうところ」を明かにし、お伝えする場でもあります。

革命の前夜の静けさ

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革命の前夜の静けさ
天武天皇2年 673年 2月27日、大海人皇子は天武天皇としてご即位。
本年は、ご即位されて1347年となります。

NHKで先月1月12日に放映されました「天皇のディナー〜歴史を動かした美食〜」にて、飛鳥時代 天武天皇が食していた夕食が再現。
その夕食の内容は、現代の和食の原点となった「食」として紹介されていました。

「食す国(おすくに)」: 日本を外国と渡り合っていける強国にするため、全国の特産物を献上させることにより、日本を統一する1つの糧として「食」を大切にされました。


私たち人間は、変化を嫌い、前例のない物事を嫌う生き物です。

しかし2020年は、変革・転換の年。
この革命の星のもとで、今まで以上に「原点」「初心」「足元」を見つめ直す機会が増しました。

全く新しいものへと変化させる革命もあれば、大事なものを取り戻すために「原点」へ戻るための革命がある。

周りから見て、止まっている・退いている・静かに見える時ほど、古い武器を手離す断捨離と、水面下で着々と、革命を迎える準備が…整えられている…のかもしれません

Anju

結界のお話

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結界のお話

私たち人間が、決して簡単に入ってはいけない、聖域という時空が存在します-

神仏のお像や御神体の御前には、必ず「結界」がはられています。
内陣(ないじん)と呼ばれる、神仏が御坐す(または依代)最も奥まった聖域で、お勤めがあり、護摩がたかれ、御供物や御神饌が奉られます。

神仏と人間(聖と俗)の間で境界線をキチンと定めるため、また人間を魔物から守るためにはられるのが「結界」
同様に、しめ縄や幕、鳥居や仁王門も「結界」

私たち人間も、自分の家や部屋、綺麗に保っている場所に、他人がズカズカと土足で急に入ってきたら、良い気がする人はいません。

それと同じ様に、清く荘厳な無塵の世界に、私たち人間が勝手に入ることは、神仏に対して失礼な行動です。

結界をこえる心構えや事前の清め・祓い…初心と「覚悟」を決して忘れてはいけない、と日々感じることです。
今一度、自分の前にはられる「結界」を見直してみる。
たった一筋の、時に目に見えない「結界」の存在。

人間同士もそう
お互いへのリスペクトや、親しき中にもある礼儀と距離感のバランス

礼儀、はどの「道」を歩む中でも、基本の「き」ではないでしょうか-

Anju

*内陣は、得度を受戒した者で、住職指導のもと特別に許可した者しか入れません