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まことの心から生じる言動

新年を明るく清らかに迎えるに際し、全てのお堂とお社の大掃除 大祓が続く年末
仁王門の注連縄も新しくなり、爽やかな風が気持ち良いです
国内国外問わず「修行がしたい」「修験道の心を学びたい」と、当山の門を叩かれる方は年々増えています。
今年も、海外から何組か修行者/研究者の受け入れがありました。皆さん既に数年 櫻本坊で、様々な形で学ばれている方々です。
彼ら 彼女たちが、吉野山に到着し、当山の門に足を踏み入れ、こちらが言わずして真っ先にされることは「無言の行」として、お堂や境内 トイレの掃除です。

「作務」の大切さ、修行の中で最も尊い行は「清め」「掃除」ということを、当山で過ごす中で心から感じ取り、実践される姿を見て、当山が信じ発信し続けてきたことは無駄ではなかった、と胸が熱くなった瞬間でした。

シェフになりたい人が、いきなり厨房に立ち料理を提供することはできません。
キッチンの掃除をせずして、食材や器具の洗い方や取り扱い方を知らずして、シェフにはなれません。

櫻本坊が大切にしている軸は、とにかく「基本の“き”」を繰り返しすり込んでいくこと。

私たちは、肩書き 性別 国籍を取り払えば、結局は「人間」であるということ。その「人間力」、自分と他者を想いやる心の在り方を、共に高めていくこと。

自然の中での行、人目に触れる場での作法も大切です。同時に、日常の生活を「どう」生きるか、表にでない地味な根っこの部分にこそ心を修める。

「まことの心から生じる言動」「後ろ姿」「言霊」の神髄を体験して頂けるこの場を、磨き続けることの決意が更に深まった1年でした
Anju

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