“たとえばオーディションで、「悪役やってください」と言われたら、まわりに何もないところでも、悪さを表現するのは、けっこうできます。でも「じゃあ、正義やってください」と言われると、何もないところで正義はできません。正義は、悪を止める手段だからです。ですから、正義をやるには二人要るんですよ。悪は一人でできるけど。ですから、正義というものは、悪と相反するものではないんです。正義をやるには、悪が必要なんです。”
俳優 中井貴一さんのインタビュー記事で、ハッと考えさせられた言葉です。
都合良く、外にいる「鬼」に全悪役を担ってもらおうとしがちですが、誰もが心に鬼を宿しています。
自分にとって都合が良いことは、好都合で好き、味方、つまり善。
自分にとって都合が悪いことは、不都合で嫌い、敵、つまり悪。
そう言い切れるほど、物事や人間関係…真理は、都合の良いものでも、単純なことでもありません。
鬼は異世界から来た、人間と対立する存在ではなく、人の心の善悪とは何なのか…を写し出してくれている鏡です。
私たち自身の、違う側面を反映した姿。
鬼も内、福も内。
真の善とは、真の悪とは。
全てはいつも、表裏一体✨
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昨日2/3(月) 節分会の祈祷護摩法要、滞りなく成満させて頂きました✨
ご助法下さった行者 ならびにご参列の皆様、心を向けて下さった全国信徒 崇敬者 祈願主皆様、心より御礼申し上げます。