火の種
不動明王のご縁日である28日は、櫻本坊に於いても毎月早朝より、祈祷護摩法要を厳修しています。
護摩の炎や、神仏御前のお燈明を一心に観つめていると、いつも必ず気づきや学びを与えられます。
人間としての道徳や倫理、社会・世の矛盾や本来の在り方… 忙しさを理由に後回しにしていた物質と思考の断捨離…
全人類が今同時に、研ぎ澄まされ、平等に問われていることは、まさに「原点」「初心」への心の帰還。
原点にある、最も素朴でシンプルな「想い」「祈り」への帰還。
自燈明: 自身が燈明となること。
その灯火の火種/燃料は、何でしょうか。
自分と人へ向ける愛や思いやり(他者満足)、信じていること、叶えたい夢…まずは全ては命あってこそ実現できることです。
…人間としての「当たり前を当たり前にする」ことで、いずれ、その灯火は周りを明るく照らしていく。その想いは、必ず水面の輪のように拡がっていく。最初は小さくても、時間がかかっても、必ず。
共にこの世界を明るくしていけるのは、決して他人事ではない…私たち1人1人の良い想いです。
Anju