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何にこの命をかけていくか

何にこの命をかけていくか

本日11日(土)より、天武天皇ご神像(寺宝 ・秘像) の特別ご開帳が始まりました。*19日(日)まで

この期間中、本堂は独特の張り詰めた空気感が漂います。

それは、ご神像から発せられる「冷静さ」や「自信」、何より意志と意識の強さー
目標を見据え、努力のすえに準備が整った時に、人間が放つ目の鋭さや「余裕」そのものです。

かつて、兄である天智天皇のもとから身を隠すために、出家し吉野へ向かった大海人皇子(おおあまのみこ)のことを、人は「虎に翼をつけて放てり」と評しました。

壬申の乱へと出陣する日まで、大海人は、自らの人生と将来への道を開いていくために、静かに、しかし情熱的に力を蓄え続けました。
その、忍耐強さと、意志を高め、保ち続ける体力と精神力は、並大抵のものではありません。

そして壬申の乱に勝利し、天武天皇としてご即位後は、自らの人生全てを、日本という国固めに捧げ邁進されました。

砂の上の城を建てることよりも大事な、波や風や人の足によって掻き消されても、いつでも何度でも再生できるだけの、砂の下の根深い所の基礎を造ることの意味。

自分の命をかけてまで、成し遂げたい夢や目標はあるか。そしてその夢は、誰かのためにあり、誰かのためになるものか?

そう、ご神像に問いかけられているように感じる、毎年のご開帳期間。

自身が生きている間に、どれだけのことを、与えられた人生と、この社会へ貢献していけるだろうか、と考えさせられます。

多くの皆さま方の、天武天皇との結縁、そして、各々の夢の実現と、道開きをお喜び申し上げます✨

……
○11日(土)〜19日(日) 天武天皇ご神像特別ご開帳 於 本堂
内拝受付時間: 8:30〜16:00
内拝料: 1000円

1年でこの期間のみ、天武天皇ご神像の特別公開を致しております。
*同時に宝聚堂(宝佛殿)も公開しています。

○ 12日(日) 14時 天武天皇例大祭 於 本堂
どなたでもご参列頂けますが、神前拝礼に不敬にならない服装でお越しください。

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