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「雑な用」とは

「雑な用」とは
国内外問わず、櫻本坊で様々な形でご縁を結ばれ、共にこの祈りの道をあゆみ、精進されている皆様に、「無言の行」としての「作務」の大切さをいつもお伝えしています。

修行、そして日常を生きる中で、最も尊い行のひとつは「清める」ということを、当山で過ごす中で心から感じ取り率先して実践される姿は、大変有難いことです。

シェフになりたい人が、いきなり厨房に立ち料理を提供することはできません。
キッチンの掃除をせずして、食材や器具の洗い方や取り扱い方を知らずして、シェフにはなれません。
櫻本坊が大切にしている軸は、とにかく「基本の“き”」を繰り返しすり込んでいくこと。

どこであっても、自分が「行(ぎょう)」をさせて頂ける場所は、まず自分で清め準備し、片付け、そして次使う人のために調える。

そしてそこに、見返りや損得感情を入れないことの、大切さ。

この世に「雑用」はありません。
雑に扱われる仕事は、存在しません。

それがいかに面倒で大変でしんどくても、心を込めて、誰かのため、達成する先に繋がる未来のために懸命に取り組む作業は、すべてが尊いー

私たちは、肩書き 性別 国籍を取り払えば、結局は同じ「人間」であるということ。

自然の中での行、人目に触れる場での作法も大切です。
でも、舞台で何をしたか…それ以上に、普段「どう」生きているか、表にでない地味な根っこの部分にこそ心を修める。

「まことの心から生じる言動」「後ろ姿」の神髄を体験して頂けるこの場を、磨き続けることの決意が更に深まる日々です✨

……
この時期は、落ち葉掃きが楽しい作務のひとつです✨

奥吉野の木漏れ日を浴びる、朝の清らかな時間ー

夕陽に明日への希望を想うー
本堂屋根の特等席には、今日も幸せの青い鳥がー
穏やかで素晴らしい時間で、明日も満たしていけますように

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