縁の下の力持ち

全てに心が映し出される

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全てにその人の心が映し出される

写経写仏は、15〜20分、墨をする段階から既に始まっています
その人の心構えは、墨を見れば、一目瞭然。気が散漫、嫌々してる、力任せ、形だけ、心がこもってない。
すると、墨も、曲がっていたり、グチャッと変形したり。

墨と硯に心をこめ「する」ことは、それもメディテーションであり、物への感謝の表れであり、集中です。

墨は、真っ直ぐとすられていく。

そして、自身で真心をこめた墨は、筆という祈りを運ぶ舟によって、神仏へと届けられます。
全てに、その人の心が映し出される。

「これでいっか」
そんな何気ない日常の、怠慢と傲慢さを取り除いていく。

祈ることは、集中。

日常にこそ、修行があります。

Anju

今夏6月〜9月、写経写仏は随時受付中です
*志納金: 2500円 (拝観料含)
*最終受付:14時
お子様も大歓迎です

まつること

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まつること

昨日は夏越の大祓
本日より、2020年も下半期に突入しました。

今年は何もかもが異例の年で、全国の多くの社寺の行事の縮小 中止 延期が相次いでいますが、それは修験道の世界でも同じです。

こんな時だからこそ…?
でもよく考えると、どんな時であっても、変わらず、神事祭礼法要護摩…神仏へ祈りを捧げる儀式は、決して絶えることなく斎行されています。
神仏を祀る(祭る)ことを、人間の都合でやめることはできません

何事も努力を決して怠らないことがベースにあり、決して「当たり前」ではない日々の祈り。
そして、表に出ないことがほとんどの、祈りの現場。

それぞれの中にある「光」を磨く祈りの現場を、引き続き護持していく所存です。

Anju

役行者の根っこにある信念

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役行者の根っこにある信念

海外の方で、役行者を研究する方との繋がりも多く持つ当山ですが、その中でも「薬草」「植物療法」との関わりが話題にでることが多いです。
<清めの儀式で使用される植物…と役行者>

自然の中で行をする役行者にとって、自然・植物が提供してくれる治癒力は欠かせないものでした。

まさに山中の薬剤師でもあった役行者。
役行者に仕え同行していた前鬼・後鬼も、同じく薬草のエクスパートでした。

その共存する感謝を常に忘れず、どんな小さな植物にも虫たちにも、生命を重んじる姿勢を忘れなかった役行者。
当山の境内には、浄化のための薬草がたくさん茂っています。
<境内を常に「浄化」してくれている薬草たち>

西洋の教会で栽培されているハーブも多いですが、古来からある奈良大和・万葉の薬草も大切にしています。
<大和当帰や大和橘は奈良の宝>

これらは、神仏へのお供えとして必ず献上し、清めの儀式でも使用されています。
また、普段から薬草茶・薬湯・奥駈修行や得度式での修行食や食事作法のさいに、心身を清め、修行に向けて心身を整えるために使用しています。
<ラベンダーはオイルに漬け、肌や筋肉の沈静にもグッド>

それが一杯の何気ないお茶であっても、込められている自然の治癒力は計り知れません。
夏にオススメのハーバルウォーター、ナスタチウムの葉をコースターとして

たかが植物、されど植物-

櫻本坊では、役行者が大切にしていた想い・信念、つまり原点にある根っこの部分を、何よりも大切にしています

Anju