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トイレの神様のお話

トイレの神様のお話

「烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)」をご存知ですか?
炎の神様で、あらゆる不浄や穢れを焼き祓い、浄化されるお力をお持ちの、またの名を「トイレの神様」
さて、私たち人間だれもが、生きている以上「食べること」と「排泄すること」は必要不可欠な行いです。
大黒(台所)とトイレを常に清浄にし、清らかに保つことは、人間の心身を磨き続けることに繋がります。

僧侶・神職になるための修行研修の中でも、真っ先にすることはお清め(掃除・トイレ清浄)です。
トイレの床に正坐ですわり掃除をする所もあります。
悲しいことに人間の心理として、前の人が雑に使った後は、次に使う人もいい加減に使いがちです。

「前の人も綺麗に使わなかった」
「すでに汚れている場所を自分が汚しても、誰にも分からない」
「自分の家じゃないし、どうせ誰かが掃除する」

…トイレにも常に「見ている・観ている」神仏がおられます。

「人が見ていない」トイレを綺麗に使い、また次の人が気持ちよく使ってもらえるように、自分の家だけでなく、他人の家、公共のトイレも綺麗にする/使う心がけ。

それは肩書きや序列に関係なく、みなに等しく与えられた「尊い仕事」

自分がされて嬉しいこと、は他者へも返していきたい
自分がされて不快なこと、はなるべく他者へは返さない努力をする

何気ないこの「清め」の行動が、自身の心を磨き、誰かへ向けられる「祈り」「想いやり」へと結ばれていく。

本当の意味の修行「=生きる行いを修める」とは、こういった日常の「他者への想いやり」の繰り返しの中…に溢れていると信じてやみません

Anju
……
写真は当山 参拝者用のお手洗いです。
烏枢沙摩明王に手を合わせてから、毎朝トイレ掃除から1日が始まり、毎夕トイレ掃除で1日は終わります。
トイレの清めのお話は、お子様だけでなく、得度式の心の教育でも必ずさせて頂くほど、大切な心得の1つです。
「烏枢沙摩明王」の祈祷札(トイレ用木札)は、当山授与所で受けて頂けます

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