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何をもって導いていくか 〜怒りの根源にあるもの〜

何をもって導いていくか 〜怒りの根源にあるもの〜

当山 本堂右手に御坐します 頭上の蓮華と後炎の火の鳥が柱軸である: 蓮蔵院不動明王

明治以降 長年失われていた、右手に持たれる持仏 利剣、左手の羂索(けんさく)は、平成の御代に 復興させて頂きました。
羂索で魔悪災 煩悩を絡めとり、剣でそれらを断ち切る。そして火炎で内外の悪徳 罪 悩みを焼き祓い、全てを浄化し、祈りの成就に勤めて下さるのが、お不動様。
こちらのお不動様は、浄化祓いのお力が強く、我々のすぐ側に寄り添い、風の如く快活に疾く願いを聞き入れて下さると伝わります。

…さて「イノチあるもの全てのために 怒り守り導く」不動明王の、その「怒り」とは-

私たち人間にとって「怒り」は、苦しく 動揺するやっかいな感情です。
怒りは身体の細胞 栄養分、周りの環境を破壊するほどの威力があります。

醜く憎い怒りが真先に思い浮かびますが、時に、相手を想うがゆえの怒りもあります。

波風をたてず、変化を避け、色 個性 意見を出さず、出る杭にならなければ、穏便に全てが運ぶのかもしれない。

しかし、誰もが言える「言いやすい」「合わせやすい」ことよりも、言いづらい「言いにくい」ことにこそ、相手を想う強さと優しさが込められていることが多い。

そこに発生する「怒り」の言霊と心、その「怒り」は、お互いの魂と人間力を向上させる、尊い想いやりと祈り。

「頑なに動かない 何も感じない 動揺しないから不動である」というよりも、どんな環境や感情の変化に対しても、しなやかに変化し柔軟に「対応しよう」「対応できる」器の大きさと心構えが、不動心。

…自分のために、怒り叱ってくれる人がいることは、幸せです

Anju

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