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やまと ことのは つづり

吉野聖天大祭ご案内 〜日本で最も恐れられる神仏へ捧げる〜

吉野聖天大祭ご案内 〜日本で最も恐れられる神仏へ捧げる〜

役行者が、大峯山中奥深くにてご感得された「吉野聖天」またの名を「歓喜天」。

どのような願いも、真に一心に祈れば必ず叶うと言われていますが、同時に、決して中途半端な気持ちで参ってはならない、いい加減な祈りは逆に災いをもたらす、とも畏れられています。

荒ぶる神の代表として知られる、歓喜天の持つその破壊力は、古来より、他の神々さえも恐れ慄くものでした。

手がつけられないほど暴れる神であった歓喜天の、その強烈な力を頭から否定せず、うまくコントロールする術を教え、人々を救っていく力へと転換させ導いた存在が、「十一面観世音菩薩」。

歓喜天にだけ焦点が当たりがちですが、その究極とも言われる力を見極め、舵取りをする十一面観音菩薩の存在と偉大さを、忘れてはいけない。

二柱 共にあってこそ、真のお力が引き出され、その御神意に触れさせて頂ける祭礼が「吉野聖天大祭」です。

……………
<<令和5年10月1日(火) 吉野聖天大祭>>

○真夜中零時〜  聖天尊浴油秘法供 於 聖天堂内陣

どなたでもご自由にご参拝頂けます。
但し、住職が厳修いたします聖天尊浴油秘法供は、非常に荘厳な儀式のため、儀式中の聖天堂内への立ち入りは一切禁じられています。

ご参拝の方は、聖天堂前(外)に、ベンチをご用意しておりますので、そちらに座って頂いてのご同行となります。
零時~1時の間にご参拝ください。
なお、山の夜は冷え込みますので、暖かい格好でお越しください。

*この時間帯は、お守り・ご朱印の窓口は閉まっております。予めご了承ください。
(授与所対応時間: 8:30〜16:00)

○午後1時〜 十一面観世音菩薩 (聖天尊ご本地仏 ) 祭礼 於 聖天堂

1年でこの日(8:30〜16:00)のみ、秘仏 十一面観世音菩薩の御扉をご開帳致します。 内拝料: 1000円

○午後2時〜 大護摩供法要 於 境内護摩道場

本大祭へ向けお申し込み下さっている祈願護摩木を、住職はじめ式衆・行者一同でお祈りお焚き上げ致します。

今年もお山のシーズンを無事に結願できました

9月23日 午前3時、大峯山戸閉式が無事厳修され、今年もお山のシーズンを無事に結願できましたこと…ホッと致しました。

先ほど、大峯山から元気に下山してきました、櫻本坊 山上参籠所 坊守のお兄さん達✨

今年も大変大変、本当にお世話になりました✨
ご家族の皆さまのご理解にも、深く感謝申し上げます。

ありがとうございました✨

そのエネルギー、うまいこと使っちゃえ。

今月のイヒカ塾(9/21) 「人として生きる、その原動力とは」をご受講下さった皆さま、ありがとうございました✨

激しく流れる川や滝自体を、止めること、無くすことはできません。

でも、その流れる水の方向(流れ道)や量の配分を、工夫次第で、調整することはできる。

危害をもたらしかねない、その水の勢いを、里へうまくひき、田畑の営みや電力エネルギーへと活用し、人の生活を救う力に転換することはできる。

同じように、私たち人間が持つ、最強のエネルギー…「怒り」を、感情からなくすことはできません。尽きるものでもありません。

でも、その怒りを、頭から否定するのではなく、うまく使うことができれば、うまくコントロールすることができれば。

そのエネルギーは、人生を突き動かしていく、最強の原動力となりえる。

転換していく。
転じていく。

怒りを感じることは、全部が全部、悪いことではありません。罪悪感を感じることも、必要以上にしなくてもいい。

怒っている自分を、まずは許してあげる。
怒ってもいいんだよ。
怒るのも、慈悲なんだから。

だからこそ、怒る価値があるかどうかを、見極めていく術を、つけていきたいものです。

「そのエネルギー、うまいこと使っちゃえ。」

イヒカ塾では、日常で実践していける学びを、様々な観点から楽しくお伝えしています✨

月例「お護摩の日」(9月21日午前11時)の様子

月例「お護摩の日」(昨日21日午前11時)の様子✨

本堂にてご参拝の方々が書かれました護摩木・全国各地よりお申し込み下さっている祈願護摩木を、毎月のお護摩でお焚き上げしています🔥

1本1本の護摩木に込められる、祈願主皆さまの、人生の重み。生命の重み。
皆さまの心願成就を、いつもいつも…心よりお祈り致しております。

護摩木お申し込み専用ページは、プロファイル内リンク先(HP「ひらけごま」)にございます✨
https://sakuramotobou.or.jp/event/contact/hirakegoma-2023.html

Suggestions

今夏のとある日の勤行瞑想の様子✨

気付きのための「きっかけ」を提供するのが、祈りの現場の役割。

人間は「生きていること」が既に苦しみのひとつ、といわれています。

生老病死・四苦八苦、苦しみからは逃れられないのが、私たち人間。

スマホやパソコンのように、自分にとって不都合なものや人、嫌な記憶、障害を、クリック一つで消すことはできません。

付き合っていかなくてはいけない、感情や経験、関係の積み重ね。

祈りの現場が目指していることは、魔法使いのように、世の中を変えることでも、人を変えることでも、全ての苦しみをなくすことでもありません。

自分の心の在り方に気づく、視点を少し違う方向から見れるように微調整していく。

何より、苦しみと向き合い解決していく勇気を与え、自分のもつ可能性を信じる、その気持ちを支えるお手伝いがしたい。

道を開き、人生を前へ押し進めていく、私たち人間の果てぬ努力の原動力として、祈りがいつも寄り添ってくれていることを、伝え続けていきたいです✨