GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

最後に捧げるのは

最後に捧げるのは

“心配ないからね 君の想いが 誰かに届く 明日がきっとある どんなに困難で挫けそうでも 信じることを 決してやめないで“ (愛は勝つ ーKAN)

今生を全うされた歌手のKAN様の代表的な歌が、幅広い世代の耳と心に、あらためて届く機会となった今冬。

「愛」が、様々な言葉・行動で表現され、私たち人間は、様々な形と方法で「愛」を伝え合います。

あまりにもありふれた単語「愛」とは何か、を言葉で説明することは難しいですが、例えばキリストは、愛という祈りを、下記のように定義しました。

愛とは、
・善を求めること
・信じること
・一致を求めること
・見習うこと
・美(極めていくこと)を求めること

自分自身を信じてあげること、人を信じること、それは、自然に生まれてくるものでもあれば、果てぬ挑戦と努力の結果として得れるものでもあります。

何事も待つだけではなく、自分から積極的に「求めよ、探せ、門をたたけ」、そうすれば「与えられる、見い出す、開かれる」ー

すべて、求める者は得て、捜す者は見いだし、門をたたく者は開けてもらえる。

何を求め、どう探し、どの門を選択するかー

門が開かれ、顔を上げた時に見る景色が、恐怖や不安ではなく、喜びや安心に包まれる暖かさでありますように。
また、門を開ける側も、求める者をいつでも迎え入れれる準備と土台を、掃き清め続ける努めを怠らないように。

愛することを、やめない。
メリークリスマス🕊

with love,
Merry Christmas

届けたかった想いを

吉野山は、今冬初の積雪となりました。

大講堂の窓が見せてくれるのは、絵(画)ではなく、一瞬たりとも同じ景色のない、自然が四季折々に向き合わせてくれる、本物の襖絵・水墨画。

つまり、「真実」を映し出す、心の鏡のようです。

この景色の変化こそ、1人でも多くの皆さまに届けたかった想いです。

暑さや寒さを理由に、また日々の忙しさの中で、ついつい忘れてしまいがちなこと。

スマホに視線を落としてしまって、ついつい見逃してしまう、いまここで生きている世界で出会える出会いの多さ。

日常には、人生には、目の前の現実には、たくさんの美しいものであふれています。

自然から惜しみなく送られるギフトを、受け取るか受け取らないか。
すべては、自分の心が決めること。決めれること。

クラウドファンディング第二目標達成の心からの御礼と、今後について

クラウドファンディング第二目標達成の心からの御礼と、今後について

11月1日にスタートした本プロジェクトは、大変ありがたいことに、11月28日には第一目標であった1200万円を、12月17日には、第二目標であった1500万円を達成させていただけました。幅広い層の皆さまからのご寄付と、何より心あたたまるお言葉を沢山頂いておりますこと、心から深く感謝申し上げます。

一人でも多くの皆さまの、「喜びを倍に、悲しみを半分にしたい」―
その祈りを糧に、お寺での努めに邁進する日々ですが、本プロジェクトで気づかせて頂いたことは、この願いは一方通行ではなく、ご縁ある皆さまどうし横の繋がりにも生きていたことに、大きな幸せと喜びを感じています。数えきれない「人と人」とのご縁の有難さと尊さに、感謝いたします。

プロジェクト終了日である12月25日(月)23時まで、ご寄付の募集は続きます。いただいたご支援は、引き続き大講堂の雨漏り被害修繕(屋根外装・壁 天井の一部内装・雨漏りによる湿気が原因で被害が拡大したシロアリの駆除)にかかる費用として、大切に活用させていただきます。

引き続き皆さまのあたたかいご支援と応援を賜りますよう、伏してお願い申し上げます。

「想いを力に」

12月18日追記
櫻本坊 執事
クラウドファンディング実行者   巽 安寿

喜怒哀楽、何が訪れても

12月14日、兵庫県 甲南大学にて 「死生学 〜日本の死生観②〜」の講義をさせて頂きました。

このように教壇に立ち、「死生観」をお話することは、誰にでも出来ます。

身近な家族や友人・パートナーという、大切な人の「死」を経験することは、遅かれ早かれ、平等に全員が経験することだからです。

死は、特別でない、当たり前のことー
生きることは、かけがえなく特別で、当たり前じゃないことー

学生さん達からのフィードバックに、毎回とても肯定的で前向きな気持ちが溢れていて、微力ではありますが、皆さんの肩や背中を、必要な時は一旦歩みを止めていいよと支え、必要な時は前へ力強く押していけるような、そのような寺院でありたい、と心から誓う、この90分という貴重な講義の時間。

喜怒哀楽、何が訪れても、よく笑って、よく泣いて、よく怒って、結局最後は笑って、思いっきり、目の前の現実を生きていってほしいから。

誰かに言われたから、みんながしてるから、ではなく、自分で考えて、自分の心で決断して、できること以上に、やりたいことを、生きていってほしいから。

講義の中で、櫻本坊が伝えたい想いを、しっかりと受け取ってくれて、何より私たちの「喜びを倍に、悲しみを半分に」してくれて、本当にありがとう。

毎年、懸命に聞いて下さる、学生さん達の真摯な姿勢と眼差しと向き合えること、櫻本坊にとって大きな宝です。

影の濃さは日々変わる

こんじきに輝く、朝の山の神々しさー

影の濃さは日々変わる、それを、光(希望)が常にある証と捉える。

どんな日も、自然は美しく、日常は尊いー