GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

共に歩み共に戦う

役行者が「生きとし生きる全ての生命の幸せ」を祈り歩いた大峰の山々を、1300余年たった現代でも、人は祈り歩く。

年々、奥駈も世代の交代がすすみ、今年も新メンバーを含む、20代〜70代の善男子が、奥駈修行に入ります。
先程 参加者の皆様と共に、本堂において「祓い」と「道中安全祈願」のお護摩をたかせて頂き、結団式を致しました。
山の中では何が起こるか予測不能です。
修行中の予期しない怪我や事故だけでなく、山には、人間の弱さや欲に入ろうとする「魔」も潜んでいます。

よっぽどの覚悟がないと、その魔に巣食われてしまう。
時に、目に観えないモノと闘うことも、修行の大きな課題です。

そして、それは防ぐことができます。
なぜなら、全ては「心がけ」しだいだから。
今できる100%で「イチ人間として、生きる行いを修める」という謙虚さと初心を忘れない。
神仏は言うまでもなく、関わる全ての人への敬意と感謝を忘れない。
心を向ける方向を決して間違えない。

結局全てはそこに「真心」があるかないか。

櫻本坊の神仏も、皆さまと共に歩み守って下さる奥駈道中ー

すべてに感謝し、共に闘いながら…奥がけ 心がけ 命がけで、この途切れることない祈りの道を、各々の光で明るくしていくことを願って…

大峯山上 櫻本坊参籠所に関するご案内

ご案内

大峯山上 櫻本坊参籠所に関するご案内ページを、当寺院ホームページに新しく追加致しました。

詳細↓
https://sakuramotobou.or.jp/about/stay_in_ominesanjo.html

……
大峯山上に霊験新たかに鎮まる大峯山寺は、5つの「護持院」と呼ばれる寺院によって、その法灯が護られています。大峯山に参拝する修行者の道中安全を支えるために、それぞれが山上に参籠所(宿坊)を持ち、その1ヵ寺が当寺院 櫻本坊です。
修験道根本道場と尊ばれる、標高1721mの大峯山は、吉野から熊野を繋ぐ奥駈道(世界遺産 祈りの道)にあります。大峯山上の櫻本坊参籠所は、吉野山櫻本坊から約10時間 24kmの登拝コースとなり、天川村洞川からは約3時間 6kmの登拝コースとなります。
櫻本坊参籠所は、山伏・行者だけでなく、一般の修行者・登山者も受け入れています。大自然の中で自我を清め祓い鍛錬し、他者と社会の平和と幸福を祈る…多様な祈りが満ちるご神体 大峯山にご登拝ご修行の折は、ぜひご利用ください。

駈ける想いの数々

駈ける想いの数々

奥駈修行(おくがけ)、ついに明日に迫りましたー
奥駈前は、全国各地・国外より、様々な形での想いが届けられます。

修行者の道中のおにぎり用に、と無農薬の梅を清め塩で漬けた梅干しや、お漬物、スポーツドリンクや、そのほか裏の現場で必要な物資などをお送り下さる方。

奥駈を引退された方、もしくは今回参加が叶わなかった方。携わり方が変わり、お手紙やお電話で「皆さま、どうか気をつけて行ってきてください」と想いを伝えて下さる方。

また、道中「靡(なびき)」と呼ばれる勤行場で、修行者一同で祈りを捧げる際に祀る、深い深い祈願が込められた、木札を申し込まれた方。

その場に身体はなくても、一緒に心は歩いている多くの方の祈りと想いを託され、修行者はその一歩に命をかける。

“Leave footprints of love and kindness wherever you go”
-自分が訪れた場所が、自分と出会ってくれた人達の今日という日が、愛と優しさに満ちていますように。

参加される修行者の皆さま、どうぞ体調を調えられて…明日(山上集合の方は明後日)ご帰山ください
曇りそらの合間のつかの間の太陽ー

水の中にもある世界

大峯山シリーズー
山上も雨雲と水滴の世界。
山上参籠所 坊守撮影 2022.07.10
夕刻時の、霧の神秘性と、蝉の声-

泥沼は尊い

泥沼は尊い。

清らかな華を咲かせるのに、場所や環境を言い訳にしない。
置かれた場所で、自分らしく、咲けばいい。
充分に美しい華を咲かせる種は、みなが心に持っている。

泥沼は、尊いー