GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

大峯山の魅力発信④

大峯山シリーズ

“一滴の水も天地の恵み
一粒の米も労苦の賜物
濃淡多少は問うところにあらず
慎みて食の功徳を念ぜん
いただきます” (食前の言葉)

得度式・奥駈修行・聖地巡礼…修行の折に、必ず全員が読む言葉です。

自分には、目の前の食事を頂くに値するほどの正しい振る舞いや、思いやりを実行してきただろうか。
いかに多くの方達の手と手前、苦労があって、自分はこの食事を頂けるのか。

今一度、自分に問いかける時間。
感謝や反省を意識する時間。

食事は、お腹を満たすためだけの行為ではなく、「薬」です。「心」です。

そして「毒」にもなりえる、生きる行いを修める中で、食べることは、非常に重要な行為です。

好きなものを好きな時に好きなだけ食べれる、この飽食の時代、あらためて、目の前の食事の重みと有難さを知る。

オイシイ、と決めるのは、味や場所や値段ではなく…全て、自身の日頃の行いの振り返りと、携わる人たちへの感謝の向け方次第です

(山上参籠所 坊守撮影)
*参籠所キッチンと、とある日の昼食準備

Anju

大峯山の魅力発信③

大峯山シリーズ
とある週末の様子-
櫻本坊参籠所 ご本尊御前にて

去年に引き続き、行者講団体での大峯山登拝修行や、里での護摩法要は中止がほとんどです。

しかし、いま自分たちが置かれている場所・立場での「里の行」は日々止まることなく続いています。

最も大切で尊い修行は、「生きる行いを修める」こと。

つまり、誰もが生きている、日々の日常の「当たり前」を、当たり前に生きること。

感謝の気持ちと謙虚さを、決して蔑ろにしないこと。

(山上参籠所 坊守撮影)

Anju
*山上従業員の皆さんの護摩焚きの御札
長い長い歴史のなかで、携わって下さってきた、数えきれない方達の想い。大峯山への祈り。誰かへの愛。明日への希望。

大峯山の魅力発信②

大峯山シリーズ
大峯山上には、パッと平らに開けた、通称「お花畑」があります。
各々が、空を見上げたり、おにぎりを食べたり…

けわしい山々の側面ー
山頂で山の神仏が見せてくれる自然のおおらかさ、太陽の神々しさ、自らの生命の尊さ…希望を持つ強さ‐
お花畑からの夕陽

(山上参籠所 坊守撮影)

今月の書「恩恵」

今月の書 「恩恵」
“Have you ever walked on the ground without stepping on these small plants, flowers or bugs? No single person could ever be able to walk without killing the lives on the ground.

Shugendo is not only about practice or train tough on ourselves. It’s about how initiatively we notice/realise where we stand at, and how much we can be more thoughtful, tender-hearted human being.”
自分たちが、何の生命の営みの上に立っているか、立たせてもらっているかに気づく。

生まれてから今まで、大地に生きる植物・花や虫たちを、1つも踏まずに歩いてこれたと、自信を持って断言できる人はいますか?
足元を見る。なにのおかげで、私たちは有難い影響をもらい、生かされているか。そこに気付くと、必然と謙虚さの根源に気付きます
いま必要とされている方に、お護摩の祈りが届いていきますように

Anju

ps 本日、ライブ配信にて遥拝していただいた皆様、ありがとうございました。また、メッセージも同時にお送り頂き、心の結びに感謝致します。

より良いライブ配信をしていけますよう、精進いたします
引き続き宜しくお願い申し上げます。

櫻本坊公式Instagram↓
https://instagram.com/sakuramotobou.official  (@sakuramotobou.official)
……
護摩木を奉納し「ひらけごま」に遥拝しましょう。
*配信内容詳細・護摩木申し込みフォームはこちら↓
https://sakuramotobou.or.jp/event/contact/hirakegoma2021.html

<<次回ライブ配信日>>
午前10時より
7月3日(土)
8月7日(土)
9月11日(土)
10月1日(金) *大護摩供14時半頃目安
11月6日(土)
12月4日(土)

『大峯山へ癒(い)こう〜住職と行く登拝修行~』ご案内

大峯山へ癒(い)こう 〜登拝修行・1泊2日コース〜
役行者が修行し、修験道ご本尊 蔵王権現を祈りだされた根本道場、聖地 大峯山―多く存在する聖地のなか、なぜ人は、役行者の背中に憧れ、その足跡を辿り、山に入るのか。

日本人のDNAに宿る、自然を尊び、目に見えながらも「観えない」自然、そして “Something Great” の存在に手を合わせる心の在り方。

修験道は、神の道・仏の教えを等しく尊び、ありのままを受け入れる懐の大きさと柔軟性があります。大峯山という揺るぎないご神体が教えてくれるものは限りありません。

何もないところから見つけられる大事なもの.. その大事なもの、想いを再発見・再生する機会と致しましょう。

*住職が先達致します
*1泊2日コースです
*感染症対策のため、少人数設定とします
詳細はこちら↓

https://sakuramotobou.or.jp/event/2021/lets-go-to-ominesan202106080809.html

登拝日:
6月 18日(金)~19日(土)
8月 8日(日)~9日(月)
8月 15日(日)~16日(月)
9月 19日(日)~20日(祝)