GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

ご神体が見せてくれる生と死

下を見るのは、自分がきちんと地に足がついているかを、確認する時。

前を見るのは、進むべき方向を、確認する時。

振り返るのは、歩んでいる道が、ズレていないかを、確認する時。

上を見るのは、悩み迷いながらも、何度打ちのめされても、目標の実現へ向けて「すべて想定内」と、自分の覚悟と決意を、確かめる時。

花を咲かせるためのエネルギーは、1日2日で貯めれるものではありません。

私たち人間にも言えることではないでしょうか。

長い間、大切に大切に温め、時に厳しい環境下を乗り越えてきた想い。

その想いを力にするために必要なのは、潔い行動力と、信じきる「自信」。

咲くときは、咲くー

自然が教えてくれる、人間として大切なこと

……
写真は、大峰山の様子
山上の、花火
山・自然という御神体が見せてくれる、宇宙の広さー 命の尊さ、2度と戻らない今日の美しさー

山上参籠所 坊守撮影 2022.07.05

祈りを、想いを、愛を、力に。

奥がけ 心がけ 命がけ

奥駈修行入峰、が迫ってまいりました。

すでに様々な準備がすすめられ、同行(どうぎょう)させて頂くサポート隊の我々も、「奥駈モード」に突入しています。

大自然に身を投じ、役行者が自らの足で歩み開いた大峯山脈を、山々の神仏に祈りを捧げながら、歩かせて頂く5日間。

いろんな人の深い想いを託され、その祈りを全ての一歩に刻みながら、皆の心と共に登拝するのが、奥駈修行の軸にある大切な目的の1つです。

自分のためだけじゃない。
自分1人だけで進む道じゃない。

運心(うんじん)、その場にいなくても、心で共に歩む人たちの想いがある。

自己中心的な修行ではなく、自己と内観する先に繋がる、自然と神仏への真心と、他者満足な祈りがある。

他者の幸せを願い想い祈る、なにものにも囚われない、愛が根本にある。

誰かのためだからこそ、届いて欲しいと祈る、強い祈りがある。

奥駈修行に託された全ての祈りが成就されますように。
そして修行者の皆さまが、今年も全員無事に、怪我なく事故なく、満行し帰って来られますように。

祈りを、想いを、愛を、力に。

7月の行事予定ご案内

7月の行事予定ご案内

○2日(土) 10時 ひらけごま〜お護摩のライブ配信〜
https://sakuramotobou.or.jp/event/contact/hirakegoma2022.html

○10日(日) 13時~14時半 カウンセリングサロン『悠然』~グループで語らい合うカウンセリングコミュニティ~

多様性・個性を尊重し、自分をケアし癒すためのコミュニティの場を定期開催しています。
*現在ホームページにて準備中です
*詳細は直接お問い合わせください

○13日(水)〜17日(日) 大峰奥駈修行

「奥がけ 心がけ 命がけ」の、修験道の中でも、最もコアで重視され、大変厳しい登拝修行。
https://sakuramotobou.or.jp/event/2022/20220713-17.html

○23日(土) 11時 月次祭 お護摩の日〜イヒカの火〜
https://sakuramotobou.or.jp/event/2022/2022ogomanohi.html

同日 13時 書禅会
https://sakuramotobou.or.jp/event/2022/2022shozene.html

……
護摩法要・各種祈祷供養法要は、通常通り受付しております(完全予約制・完全個別制)
お問い合わせください

また遠隔での、護摩法要・各種祈祷供養法要も受付しておりますので、ご相談ください(完全予約制・完全個別制)
https://sakuramotobou.or.jp/about/prayer.html

各作法伝授(法斧・法剣・法弓等)に関しましても、お問い合わせください。
写真は、大峯山の様子
櫻本坊行者 撮影

いっしん

週末は、行者講帰山が重なる、夏の修行シーズン
一心: 各々の想いを神仏へ届けるために、心をひとつに、言霊を唱える。
その想いは、誰かのためであり、自らとの約束のためであり、次に繋げていきたい世代のためであり。
自然が教えてくれる、人間として大切なこと。

あるのは答えではなく「提案」

あるのは答えではなく「提案」ー

吉野山から大峯山頂に向けての道には、代表的な4つの門(*)があります。

3つ目の門、「等覚門(とうかくもん)」-

発心門で、自らの意志で、善い行いを積み重ねていくための努力を選択し、修行門から長い長い道のりを歩み続ける先に、見えてくる、等覚門。

悟りとは、決してゴールではなく、目的地でもなく…人間の本来の在り方に、気づき出すスタート地点です。
自らの、存在・行動・態度・考え・言葉…それらの真理が見え始め、なすべきことが見えてくる地点。

つまり、どんどんどんどん、「謙虚さ」の重みと尊さが、自然とすべての言動に反映されていく、等覚門から先の歩み方。

たった一人で、修行はできません。
修行を、させてもらえることの有り難さ、を深める。
いかに多くの方の理解と協力と、自然の偉大な恵みが、自身の生命を生かしてくれているか、を実感する。

実るほど頭を垂れる稲穂のようになるのか、空虚な裸の王様を謳歌していくのか。

なにを求め、なにを求められているか、その判断が明暗を分けていく。

それぞれの門の存在が問いかける、その問いに、どう答えていきますか?

……
4つの門(*):
吉野山入山の折の「発心門(善いことを求める心を自分で起こしていく)」〜金峯神社前に「修行門(修行に入る)」〜 大峰山中に 「等覚門(悟りに入る)」〜そして、大峯山寺本堂直前に「妙覚門(悟りが深まる)」が続きます。

(写真: 櫻本坊行者撮影 2022.06.20)