GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

頂きにあるもの

頂きにあるもの

吉野山から大峯山に向けての道には、代表的な4つの門があります

その1つ目の最初の門が「発心門(ほっしんもん」、通称「銅(かね)の鳥居」ー

真理・正しいこと・善いことを求める心、を自分で起こしていく…”Awakening”の門。

その後、金峯神社前に「修行門(修行に入る)」〜「等覚門(悟りに入る)」〜そして、大峯山寺本堂直前に「妙覚門(悟りが深まる)」が続きます。

修行門から等覚門の距離が最も長いことが、示す意味を知る。

そして最も大切なことは、発心門を初めてくぐった時の、最初の想い…「あの気持ち」を忘れないこと。

何度も何度も発心門を通っているはずなのに、徐々に意識が薄れ、門の存在すら忘れてしまうことの傲慢さを知る。

発心門の存在を忘れて、何が修行か、何が悟りか。

ただただ山頂に立つことだけが、目的となってしまっているとすれば…今一度気づいてほしい。

毎朝が、発心門からの出発ー
毎夜、発心門に帰す誠実さー

山頂に毅然とあるものもまた、発心門ー

「自分の中に、発心門を持て」
櫻本坊の歴代住職たちが、67代に渡り継承し続ける想いです。

……
写真は、今日の朝日と、「今日の」発心門

小宇宙

吉野山は 、新緑も美しい

生命あるすべてに存在する、小宇宙ー

清めと掃除の違い

夏の主な作務のひとつに、草ひきがあります。

得度受戒会の際にも、受戒者は「清める」ことの大切さを学び、必ず実践する尊い奉仕です。

すでに、清められているところを、清め磨き続けることと、散らかった場所を掃除することは、違います。

汚れてないから、何もしなくてもいい、ではなく、綺麗な場所も綺麗にする「心持ち」を心がけれるか、否か。

無心になれて、身も心もデトックスしてもらえる、なんとも気持ちの良い作務

大地や植物、虫たちが教えてくれる、沢山の気づきと、人間として、大切なこと

……
写真: 作務の折に、小さな虫たちの存在に癒されます。人間の生命が1番偉い、なんて誰が決めたのでしょうか。

第4回 茶論 雪月花(さろん せつげつか)  -花の巻- ご案内

第4回 茶論 雪月花(さろん せつげつか)  -花の巻- ご案内

開催日時: 6月18日(土) 午後4時半〜6時
会場: 吉野山 井光山五臺寺 櫻本坊

舞踊家 山村若女と俳人 倉橋みどりがゲストを招き、日本文化の美と粋について語り合います。今回は、修験道根本道場 櫻本坊司教 書禅家の巽伯舟を迎え、聖地吉野での生活の事、そして、書禅についてのお話をお伺いします。トークセッションの後、山村若女による舞と、倉橋みどりが即興で一句詠みます。

*ご紹介内容は主宰者様掲載文章からお借りしています

詳細・お申し込み・お問い合わせは、イベントページより↓
https://facebook.com/events/s/%E8%8C%B6%E8%AB%96%E9%9B%AA%E6%9C%88%E8%8A%B1-%E8%8A%B1%E3%81%AE%E5%B7%BB/424373276195724/

壬申の乱1350年記念

奈良の観光情報まとめサイト”NARABURA”「壬申の乱ゆかりの奈良歴史スポット」シリーズ内で、櫻本坊をご紹介下さいました。
今年は、壬申の乱1350年記念の年ということで、様々な企画やお話を頂く機会が増えました。

大海人皇子を、壬申の乱勝利へと導き、天武天皇即位へと後押しした「夢見の桜」の吉夢から歴史が始まった櫻本坊。

来年は、天武天皇御即位1350年の節目となります。

夢を夢で終わらせないー
天武天皇の強い意志と想いが、櫻本坊では静かに、でも情熱的に…息づいています。

オンライン記事↓
http://kspkk.co.jp/tourism/9289/