GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

「修行」という言葉に捉われない

形のある修行と、形のない修行。

お釈迦さまが、菩提樹のもとで悟りを得られて、真っ先に人に伝えた説法が、まさに修行の本当の意味について、でした。

日常生活や社会を切り離して、目の前に時間・場所・次第・道具・手段(方法論)を提供され、何かを行う、その行為(作法)そのものだけが、修行ではありません。

特定の形・時間・空間に限られている「やり方」ではなく、ありとあらゆる形・空間・時間に通じる「在り方」こそが、最も根本的な修行の精神である、ということ。

「分かる」「できる」…頭で理解するだけでは意味のない、「形ある修行」。

その「分かった」こと「できた」ことを、日常・社会で生きる「形のない修行」の中で実現しないと、その知識は単なる理屈・空想・趣味となりかねません。

結局最後は、今この時、この環境、この場所で、コツコツと真面目に懸命に、人間としてどう生きるか。周りの人たちと一緒に、どう、誠実な想いを繋げていくか。

「修行」という言葉に捉われない。

毎日、日々、「生きる行いを修める」ことの積み重ねを、大切に。

写真は、夏の作務のひとつ、境内の草抜き✨

形なき修行(陰徳を積む)にご同行下さる方々の存在に、深い感謝をこめて。

何者かである前に、人であれ。

「何者かである前に、人であれ。」

泥沼は、尊い。

花にだけ目が行きがちですが、咲かす力となった地下の根っこの存在を、忘れないように。

初心・謙虚さを、見失わないように。

吉野弁財天社(聖天堂前)の側で咲く蓮🪷今年も美しく彩を添えてくれています✨

結ばれていたら不安はない

毎年、七夕の日は、吉野全山をあげてのお祭り「蛙飛び行事」が行われます。

そして長年の伝統として、行事出仕のため来られる、福井県若狭 行者講の皆様が、当院に入宿されます。

また翌日の8日は、行事の一環として、大峰山への登拝「蓮華会入峰修行」が続きます。

先ほど7月7日夕方、当山本堂に於いて 行者講の皆様と共にお護摩が焚かれ、道中安全が祈られました。

薄暗くなる時間帯、本堂から放たれる護摩の炎の明るさと、皆様の読経の声に、思わず立ち止まってしまう、有難い瞬間✨

長年ほっこりと、優しく、あたたかく繋がるご縁と笑顔に、感謝の気持ちで溢れる、毎年の七夕🎋

7月8日「蓮華会」入峰修行 出発時の様子✨
午前4時半、櫻本坊 仁王門前にて。金峯山寺 本隊と合流の様子。

毎年、吉野全山をあげてのお祭「蛙飛び・蓮華会」行事出仕のため来られる、福井県若狭 行者講の皆様は、7日から当院に入宿され、本日8日 午前4時半、金峯山寺 本隊と合流し大峯山へ⛰

毎年、心あたたまる元気を沢山頂く、1年に1回の、七夕の尊いご縁✨

連日の猛暑の中でのご出仕・ご登拝、本当にお疲れ様でございます。

皆様のその笑顔にお会いできる次の七夕の日を、心より楽しみにしております✨

また、明日より、大講堂は通常通りご拝観して頂けます✨

本堂 護摩壇の修理が実現しました

本堂 護摩壇の修理が実現しました✨

前住職の代より、永きにわたり、沢山の方々の祈願と想いと共に、歴史を歩んでまいりました、本堂中央にございます護摩壇。

また折々に、様々な形で、知恵と工夫をお貸し下さる方々のお力添えもあり、大切に今まで使わせて頂くことができましたこと、有難いかぎりです。

護摩壇の断熱部分のひび割れや、焦げの範囲の広がりが目立つようになり、この度、台部分の修理をメインにさせて頂きました。

特殊な護摩壇の台の制作や、細やかな工夫や配慮を尽力下さり、修理を叶えて下さいました関係者様に、深く感謝申し上げます。心よりありがとうございます。

これから先も絶えることなく、必要とされる全ての方々の「喜びを倍に、悲しみや苦しみを半分に」していきたい…そのお手伝いをさせて頂きたく、心身を尽くす所存です。

このささやかな願いを、いついかなる時も、ドンと構えて受け入れてくれる、まずは護摩壇という法具へ、かぎりない感謝の気持ちを今後も向け続けていきたく思います✨